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電動アシスト車椅子、頼りになる介護ツールです!

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思いがけず半身マヒとなったヨメさんの車椅子を押す生活になってもう12年。
今や車椅子は、公園散歩や観劇、買い物に手放せない移動手段です。
でも、私も歳には勝てず(笑)、坂道の多い公園などへの外出は、だんだん負担になってきました。

四季折々によく出かける万博公園や馬見丘陵公園は、広くてよく手入れがなされていて、花も多彩で気持ちのいいところですが、園内はけっこう長い坂道があって、押すのが大変です。距離は短いものの、花の文化園でも目玉のバラ園の途中に急な坂があるので、最近は行くのが少々気重に。

4年前の万博公園のコスモスの丘です↓

でも、そんなヘタレな私に、悩み解消のヒントが。

それは以前アップした、神戸の布引ハーブ園での経験です。

行かれた方はご存知のとおり、ここは六甲山系の山の急斜面にレイアウトされたハーブ園で、頂上までロープウェイに行き、そこからハーブを鑑賞しつつ急な坂道を下り、ロープウェイの中間駅まで行くコースになっています。

かなりの急傾斜なので、普通の車椅子ではブレーキ操作が大変です。油断すると一気に走り出すので危険です。それで、車椅子利用者のために、頂上の案内所に無料貸し出しの電動アシスト車椅子が用意されています。自分の車椅子は係員が先にロープウェイの中間駅まで降ろして保管してくれます。よく考えられたシステムです。

当時利用した電動アシスト車椅子はナブテスコの製品で(というかほかに類似品はありません)、もう感動ものの便利さでした。押す力をアシストするだけでなく、制動力もアシストしてくれるので、何も考えずにハーブを鑑賞しながら坂を下れました。もちろん登りも軽々で、押す力をほとんど必要とせず楽でした。

これは便利だと購入を考えましたが、値段は高く、重量も普通の自走式の電動車椅子よりは軽いもののちょっと重め。なので魅力的でしたが、利用はあきらめていました。

ところが去年、たまたまナブテスコのホームページを見ていたら、大幅に価格ダウンして重量も25%軽量化した新製品を発見。
これなら使えるとのでは♪と、資料を調べ、ヨメさんに車椅子を替えようと言いましたが、担当のケアマネさんは普通の電動車椅子の知識しかなく「お勧めできません」との返事。

でも、いつも利用している介護用品のレンタル会社のスタッフがこの製品をよく知っていて、ケアマネさんに資料を見せたり、実地にケアマネさんが試す機会を設けたりしてくれて、ようやくレンタルできることになりました。
ちなみにこのレンタル会社(パナソニック系列)のスタッフは、前職の介護関連企業で当該ナブテスコの製品開発に協力した経験があり、製品が改善されていった経過も話してくれました。

そして某日、電動アシスト車椅子が我が家に到着。

ハーブ園で使った製品と基本的に使い勝手は同じなのですぐ慣れました。試しにヨメさんを乗せて、家の周辺の坂道を押してみましたが、やはり感動ものの軽さ。押すと同時にアシストが効いて、平坦路では非常に弱いアシストが、坂道になるとスムーズにアシストされてほぼ押す力ゼロ!!
そして下りは、モーターの抵抗でブレーキが自動的にかかってゆっくり下っていきます。大したものです。


本当に押している感じは全くなくて、私一人で歩いている感じです。とくに秀逸なのがグリップ部の勾配センサー。よくできています。わすが数ミリ程度のストロークなのに滑らかにアシスト力が制御される技術が素晴らしい!


その後、大和民俗公園と馬見丘陵公園、万博公園に出かけてその威力を実感しています。
プリウスへの積載も、昔の鉄製車椅子程度の重量(バッテリーレスで16kg)なので問題なし。サイズも普通の車椅子と同じなのでプリウスの荷室にスッポリ入ります。




ただバッテリーがニッケル水素で、軽量大出力のリチウムイオンでないのが残念ですが、価格面でこれは無理なのでしょうね。


で、バッテリーですが、実際に使ってみたら、広い馬見丘陵公園を端から端まで回って、バッテリー残量を示すLEDの4段階の1つが消えたぐらいでよく持ちます。
↓馬見丘陵公園で早咲きの梅を見てきました




これなら最近負担になってきた、万博公園の日本庭園を見てから花の丘まで行き、そこからアジサイ園に回って、最後にまた日本庭園の駐車場に戻る恐怖の(殴)長距離コースも余裕で行けそうです。
バッテリーは、帰宅後すぐ充電し、その後充電器から外して保存。出かける当日に補充電するというパターンです。

この電動アシスト車椅子、購入すれば18万円程度ですが、バッテリーのメンテなどを考えて介護保険でのレンタルにしました。月1,500円程度で利用できるので納得です。

これから老老介護がさらに増えてくると思いますが、電動アシスト車椅子はその負担軽減に大きく貢献してくれます。おすすめです。
できればカーボンフレームとリチウムイオンバッテリーの採用でさらに軽量化してくれたらいうことなしです。ただし値段は出来るだけ抑えてほしいですが。

ところで、普段の買い物ではやはり普通の車椅子で十分なので、それまでレンタルで使ってきたアルミ製の車椅子を買い取ろうとケアマネさんを通じて試算してもらったら、6万円との返事。ありえないです。ということでネットで検索。
デザインがよくて、ブレーキもドラム式で、足のステップが跳ね上げ式でコンパクトに収納できる優れものが2万円以下で買えることを発見。
商品名は「自走用車椅子 Beans(ビーンズ)」です。





早速注文しました。2日後に配達されましたが、アルミパイプがポリッシュ仕上げでクッションもおしゃれ。ただ、駐車ブレーキのレバーの位置が介護者には遠すぎて不便なのが唯一の難点です。

ということで、車椅子は行く先に応じて使い分けています。どちらもおすすめです。



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