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🔶 今年二度目の旅は宮城・山形へ その3 🔶

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二泊三日の東北の旅、最終日です。
 
この日もいい天気。

酒田市内の観光で、山居倉庫と本間美術館に行くつもりでしたが。

その前に、鶴岡市立加茂水族館が近くにあるのを思い出して、まずそこに行くことにしました。
 
ご存じクラゲの水族館。

 
超人気スポットで混むだろうと、朝一番に出発したのですが・・・。
 
私の「朝一番」は9時すぎ、遅すぎでした。(^^;)
 
着いたらもう駐車場の手前で渋滞していました。
 
でも5分ぐらい待つと、駐車場に停められました。
 
チケット売り場に行くと、窓口が1つしか開いてなくて、長い列ができていました。
 
ようやく館内に入ると、展示室の入り口は大混雑。
 
入ってすぐの「庄内の淡水魚・海水魚コーナー」は、庄内の川の上流から中流、下流に住む淡水魚や、庄内浜沿岸にすむ魚を展示していましたが、多くの人でごった返していて、背中越しでないと見られず。


クラゲになったらもっと混むだろうなと思いながら、クラゲを展示している「クラネタリウム」に行くと・・・・。

 
なぜかウソみたいに空いていて、ゆっくり見られました。
 
不思議。🤔
 
巨匠の美術展に行ったら、入り口は超混んでいるのに、途中から空いてきて、展示の終わりぐらいでは悠々と見られる、みたいな。

 



おかげで迷惑にならずにクラゲの動画を撮ったり。↓

かわいいゴマフアザラシに餌をあげるショーとかを見て、酒田市に向かいました。
 
まず本間美術館を目指していたら、たまたま山居倉庫の駐車場に通りかかったので、急遽予定変更。 
前回行った時はまだ米の倉庫として現役でしたが、↓

今回行ってみたら、もう使用していなかった。

 
ちょっと寂しい。

シンボルの大きなケヤキ並木を見てから土産などを買って、



本間美術館へ。


本間家旧本邸は以前見ているので、見ていない美術館に行ったのですが。
 

なんと開催されている企画展が、超地味〜な「南画と写生画」でした。😅
 
写生画は、円山応挙が、日本絵画の伝統に中国と西洋の写生技法を融合させて確立した、新しい絵画ということで分かりやすかったのですが、南画はやはり苦手。
 
企画展を見てから、隣の国指定名勝の本間氏別邸庭園と、京風木造建築の別荘「清遠閣」に移動。

 

別荘のガラスが、古いガラス特有の「歪み」や「ゆらぎ」がある風情のあるもので懐かしい感じがしました。


 
見終えて、一路十六羅漢岩供養石仏群を目指しました。
 
鳥海山の溶岩が海に流れ込んで固まったところに、吹浦海禅寺21代寛海和尚が、漁師の霊の供養と海上安全を願って1864年(元治元年)から5年の年月をかけて、1869年(明治元年)に22体の磨崖仏を完工したとのことですが。

最初と2回目に来た時は熱心に探して回ったけど、3度目となると感激も薄れてしまって、暑さと旅の疲れで根気がなくなって、見つけたのは11体だけ。(殴)  






いかんね~。
 
ということで、涼しいであろう鳥海山鉾立展望台を目指すことにしました。
 
今回好天に恵まれて、湯野浜温泉からも酒田市からも、日本海にすそ野を沈める秀麗な鳥海山が眺められたので、そこで見る紅葉を楽しみにしていました。
加茂水族館から遠望する鳥海山


でも次第に高度を上げていくのに、車から見える景色はいつまでも青々として、全然秋じゃない。
 
十六羅漢から16km・36分走って鉾立駐車場に到着。 
ここも連休最後ですごい車でしたが、駐車場が広いので停められました。
 
30年前は5月下旬で人も少なく、展望台から少し登ったら大きな雪渓があって楽しかったし、27年前は雲があったものの紅葉がきれいでした。
 
でも今回は少し色づいてきているものの、全然きれいじゃない。
 

あちこちにあるナナカマドの葉は、色づく前に枯れ始めているし。

 
27年前の鳥海山鉾立展望台です 冬の格好してます ↓
 展望台まで行く気が失せて、駐車場近くの見晴らしのいいところで写真を撮ってから、最後の目的地・蚶満寺に向かいました。
やはり初日と2日目で二万歩以上歩いた疲れで、この日の観光は手抜きし放題。😅


蚶満寺は、芭蕉がここで「象潟や 雨に西施が ねぶの花」(ねぶを「ねむの花」と「眠る」にかけています)の句を詠んだことで有名です。






 
でも私は、30年前にここで見た、かつて無数の小島が浮かぶ入り江だったところが、1804年(文化元年)の象潟地震で隆起して陸地になったという景観が面白くて、また来ようと思っていました。
 
海だったところが水田に変わっても、島の形がよく残る景色が印象的だったのです。

 
それと、そのとき寺の境内で、つれあいが私に、「もう疲れたから、何か食べるものを買って来て。ここで待ってる」とパシリさせたのが珍しくて、言われた私はいそいそと近くのデイリーヤマザキ(今はなかった)でサンドイッチや飲み物を買ってきた、懐かしい思い出もあったし。
 
でもね。
 
多島海だったことがよくわかる景観は葦原に隠されて見えず、以前なかった家が建っていたりして、様変わりしていました。
↓ 30年前の象潟です。松の生えたところに島の面影がありました。
 


それが今ではこんなことに。



松も枯れて、風情も何もあったもんじゃない。 この旅最後最大のガッカリ。
 
でもうら寂れて、イマイチ手入れがされてなくて、生活感がただよう寺の雰囲気は、昔も今も変わっていませんでした。

 
観光寺院としては目玉となる重文・国宝クラスの文化財や建築物がなく(市指定の文化財の山門とかありましたが)、かといって安定した寺院経営ができるほどの檀家もなさそうで、思うように整備が出来ないのでしょうね。



 

ということで、午後4時に秋田空港へ。
空港内で秋田の酒を飲み比べ。

操縦席ではプリフライトチェックしていました。
  
30分遅れのボンバルディア ダッシュ8で、今回の旅は終わりました。
プロペラ機で巡航高度が低く(6,000mぐらいかな)、全行程で街の灯がきれいに見えました。
伊丹に着陸する直前です。

 
この日の歩数は、前の2日間より少ないと思っていたのに、なんと11,666歩! 初日が12,205歩、翌日が9,575歩で、合計33,446歩歩きました。 人生で最も過酷な旅。(^^;)
 
Tさんは、北海道と違って今回は歩く時間が長くてスリムになれたと喜んで、翌日は元気に出勤。
 
しかし私はヘロヘロに疲れて、疲れが完全に取れたのは木曜でした。 歳の差をしみじみ痛感。

といいながら、またどこかに行きたくなってきた。


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