火曜日のことですが。
少し前にボディだけ衝動買いした(断捨離違反だよ~)OM-1Mk2に、パナの100-400を付けて試し撮りしたくなったのですが。 どんより曇った馬見にわざわざ出かけるのは、あまり気が進まない。
だったら近くの公園に行けばいい!!と気がついて、徒歩3分の公園に出かけました。
シジュウカラやメジロ、ヒヨドリぐらいはいるだろうと思ってね。
でも聞こえるのは、遠くのヒヨドリの声だけ。
最近ずっと手入れされていない公園は、木々が伸び放題で鬱蒼として見通しが悪い。
それにやぶ蚊が猛攻撃してくるし、メマトイもうるさいし。
でも何かいるだろうと、我慢しながらシラカシと桜の木がある広場で待ってみました。
そしたらね~。
頭上をコッコッコッと聞きなれない声が横切りました。
なんだろうと声のした方を見上げていたら。
遠くの木に、サメビタキ科に共通の、灰褐色の背中が見えました。
鳴き声の主はヒタキじゃないと思うけど、もうそれはどうでもよくなって。
遠くに見え隠れする鳥を追っていたら、うまくシラカシのてっぺんに止まってくれました。エゾもコサメもてっぺん大好き。
しめしめ😋。
ズームしたファインダーで確かめたら。
エゾビタキ!!
もう鳥肌。
鳥を見て鳥肌って、ベタですが。(^^;)
若鳥らしいけど人懐っこくて、いなくなってもまた飛んできて、いろんな角度で撮らせてくれました。
ただでさえ暗い100-400に2倍のテレコン着けて、どんより曇った日だったので、画像は悲惨極まりない塗り絵です。
ディテールモロつぶれ・ノイズまみれですが、もう撮れただけで大満足💮💮。
満足して帰宅してから、エゾビタキの渡りについて、ちょっとネットで調べたのですが。
すごい長距離移動でした。
「夏季にシベリア南部、サハリン、カムチャツカ半島南部等で繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニア等へ南下し越冬する。」(Wikipediaより)
ということは、これから南下して最遠ニューギニアに行くなら、東シナ海→フィリピン海→セレベス海を渡らないといけない。
九州→沖縄→台湾→フィリピン→インドネシアと島伝いルートで行くにしても、その間の洋上飛行の距離は半端じゃない。
スズメより小さい体なのにね。
どうしてそんなことができるのか、ネットを色々調べたら、すごいサイトがありました。
その名もシンプルな「渡り」というWebページです。
http://akaitori3.web.fc2.com/watari.html
httpなので、かなり古いサイトのようですが、情報の量と質がすごいです。「渡り」はこちらのメニューの一部です。(どれも膨大な情報量で、バーダーでなくても興味深い内容ばかりです。)
「渡り」では、鳥たちが、渡りの時期にだけ、胸骨の間に多量の脂肪を蓄積して、それを消費しながら、驚くほど長距離を無着陸飛行するとか、目からうろこでした。
↓ 記事のほんの一部です。
オオルリやキビタキが、夜間飛行で渡りをするというのも知らなかったね~。その間は、北極星を中心とする35度以内にある小熊座やカシオペア座で目的地への進路を定めるというのも驚き。 ロマンチック✨。
一般に鳥の航法システムは、地磁気(磁気コンパス)や、昼間なら体内時計と太陽の組み合わせで、夜は、星があれば星の位置で測定(天測航法)しているとのこと。
でも、渡りをする鳥の脳は小さいというのはちょっと意外。
渡りをしないカラスの脳が発達しているのはわかるけど。
それはさておき。 エゾビタキが身近に来てくれたのは、やっぱりうれしかった〜。せいぜい今のうちに、虫や木の実をいっぱい食べて、無事目的地まで渡ってくれたらいいのですが。
それにしても、あの「コッコッコッ」は何だったのかな?