ナポレオン以来久々の星組。期待して出かけました。
途中の阪神高速松原線で渋滞との道路情報で少々心配しましたが、渋滞区間はわずかで、着いて見たらいつもと同じ時間。10時前には劇場に向かって車椅子を押していました。
大劇場はもうけっこうな賑わいで、当日券は完売。木曜日なのに立ち見まで出る盛況ぶりでした。
先日来、花組エリザのチケット確保に悪戦苦闘の挙句、結局入手できなかったことといい(泣)、この人気はやはり100周年効果でしょうか。それにしてもエリザのチケット難は異常です。全く無いのではなくて、あちこちで大っぴらに定価の三倍近くで売られていたり。組織的にダフ屋が入ってきているのかと思いたくなるほどです。
愚痴はさておき、今回も、暑さしのぎにジェラートショップ「ボヌール」で三色の「バラエティ」を食べてから劇場へ。
席は8列の下手側。端っことはいえオペラ要らずの良席でした。
開演前、急に客席がザワつきだしたので見ると、花トップコンビの観劇でした。終演後も、二人が出て行くのを見送りましたが、思った以上に明日海りおの肩が薄く、ちょっと痛々しい感じ。体力勝負のトップなのに今から痩せていて大丈夫かなと思ったり。
前置きはこれくらいで、少々ネタバレありのいつもの薄い感想ですが、よろしければお付き合いください。以下、敬称はすべて略しています。
『The Lost Glory―美しき幻影―』はシェイクスピアの「オセロ」をベースに植田景子脚本・演出でミュージカル化したものです。彼女自身がイメージモチーフといっているように、結末など大幅に変わっているので実質は別の話ですね。
ショーの方は稲葉大地 作・演出の「パッショネイト宝塚!」。楽しいラテンショーで観どころ満載でした。
で早速ですが、芝居のほうの感想です。
よかったです。少なくとも破綻していない。いやこれかなりの賛辞ですが。(笑)
でも、もしチケットがあったとしても、リピートはないですね。(やっぱりホメてないか。(殴))
でもショーの方は、ショー音痴な私でも絶対リピートしたいと思ったいい出来でした。
芝居は前半がちょっと単調な感じで退屈でした。
あまり変化のない、同じような場面が続いて、説明台詞も多かったし。それで、アレ、このまま最後まで同じ調子かなと、不吉な予感がしてきました。もちろん話はそれなりに展開されていきますが、話の「山」と「谷」の差が小さく、ちよっと期待が空振りという感じでした。
もともと今回は、星組公演ということもありますが、あの『アンドレア・シェニエ』の植田景子脚本・演出なので、これは何をおいても観なくてはと期待していたので。
でも、そんな不安も、株の大暴落あたりから俄然面白くなって解消。やはりなんでも順調というより悪くなる方が面白い。(殴)
話の時代背景は、第一次世界大戦後、空前の好景気に沸く1929年のニューヨーク。舞台に林立する摩天楼のセットが、ペットボトルの集合体なのも、その後の大量消費時代の幕開け&バブル経済を象徴していますね。ちなみに舞台装置は「アンドレア‥」以来おなじみの松井るみですが、今回はちょっと期待外れでした。
主人公はギリシャ移民から身を起こし、アメリカで実業家として成功をおさめた建築王のオットー(原作ではオセロですね)。扮するは久々の星組特出の轟悠。
私は「第二章」でも書いたように、轟悠は大の苦手でした。(笑)
でも「第二章」で見なおしましたが、あれはドラマシティ公演。今回のような特出で主役降臨の公演はかなり抵抗がありました。ただ今回も、「第二章」同様に、台詞や歌が以前のような(たとえば『長崎しぐれ坂』みたいな)無理に声を押し殺したような発声の勿体ぶった印象は消えていて、丁寧で役のツボを押さえたいい演技でした。
ただ体の絞りすぎなのか、年なのか(殴)ちょっとやつれて見えるのが辛いですね。もう少しふっくらしてほしいです。
でもそのおかげで若い妻への疑心暗鬼・猜疑心に苛まれる苦悩のシーンや、↓
信頼していた部下に裏切られて衝撃を受ける場面ではリアリティが出ていたともいえるし、黒くパワフルな野心にあふれたイヴァ―ノ(原作ではイヤーゴ)役の柚希礼音との対比も際立っていますが。
そして久しぶりに観る黒い役の柚希礼音は期待通りの出来。
柚希礼音のイヴァ―ノは、オットーの信頼が厚いものの、イタリア系移民の父親の妾の子という出生のコンプレックスから逃れられず、さらに後進のカーチス(真風涼帆)に昇進を出し抜かれて、一気にワル役全開となります。その契機となったカーチスの昇進発表時の彼の表情が凄いです。(笑)
以前ドラマシティで観た『永遠の祈り−革命に消えたルイ17世−』での悪役が強烈でした。主演の湖月わたるを喰ってしまう存在感で、これが最初の衝撃でした。そしてスカピンのショーブランが圧巻の悪漢(笑)。どちらも眼のチカラが強かった。
最近見たスカステのNow on Stageで、柚希が今回の役作りについて話していましたが、イヴァーノについて「初めはいい人だったが、だんだん悪くなっていく人物にしようか」とか迷っていたが、演出家から「最初から悪役全開で」といわれて変えたとか。
ちなみに、これから観劇される方はこのNow on Stageをご覧いただくといいと思います。いろいろ苦労話が語られているので観どころが増えて舞台がさらに深く楽しめると思います。私は先に見ていなかったので後悔の日々。
さて柚希イヴァーノは、演出家期待通りの渾身の黒さで、早々にオットーに宣戦布告しています。
そしてオットーを陥れるために次々に策略をめぐらし始めます。
ただ、この芝居、やはり二人トップな舞台なので、焦点がはっきりしない話になってしまったのが残念。もういいかげんに「トップ降臨」はやめてほしいですね。
それと、イヴァーノの「裏切り」を際立たせるためには、二人が相互に信頼し合っていた頃や、そもそも二人が出会った馴れ初めなどのエピソードがもっとあったほうがいいと思いました。
大富豪キャンベル一族の令嬢で、オットーと結婚するディアナが夢咲ねねですが、歌がもうビックリの大進歩でした。まあうまくなるものですねぇ。こんなに伸び代があったとは。
今までは、そつなく歌えているものの、どこかで声が裏返ったりかすれたりするのではと(笑)、ハラハラ感がつきまとっていましたが、今回の歌はどれも素晴らしい。安心していられました。
たいしたものです。こんなに歌えるのかとヨメさんと顔を見合わせていました。
演技は「第二章」でも確認済みですが、今回も余裕のディアナでした。
細かい表情の変化に感心しました。
一方的に愛を打ち明けせれて戸惑う場面とか
基本は育ちのいい令嬢ですが、後半、オットーの妄想を表現したコケティッシュなタンゴダンスシーンではガラッと変わった大人の女性の一面を見せていました。
↓そのセクシーなダンスです。あくまでオットーの妄想ですが‥
スカステの対談番組では絵描きでもある役ということでしたが、それは最後の場面でわかりました。そこでのねねの台詞、轟悠の実生活での趣味とひっかけてあって、思わず笑ってしまいました。
イヴァーノの策謀でディアナの不倫相手に仕立てられるカーチスは真風涼帆。
女たらしで派手な立ち居振る舞いで陽性の目立つ役です。
それと対照的なのが、紅ゆずる扮するディアナの初恋の相手ロナルド。歌も演技もひ弱そうで内気で陰気で臆病な(笑)若者でした。
紅は、家庭教師のころから一方的にディアナを想い続けています。それを利用したイヴァーノにいいように操られていきます。
そんな一途にディアナに恋焦がれる小心者の役をよく演じていました。あまりこれまで観たことが無い頼りなさそうな紅が新鮮です。(笑)
でもそれが二番手?な紅の適役かというと、微妙ですね。(笑)大体出番も少ないし。
派手な人物設定のカーチス役のほうがまだやりようもあったと思いますが。
今回意外な収穫だったのがウォルター・ライマン役の十輝いりす。貫禄の富豪ぶりでした。
そして歌も今まで観た中で一番の出来だと思いました。
こんな恰幅のいい、貫禄十分な人物に「株は大丈夫」と断言されたら、誰でも信用してしまいそうです。
そして歌唱力ではなんといってもパット・ボローニャ役の礼真琴ですね。
役としてはほとんど筋に絡まない小さなものでしたが、歌では一番目立つ存在でした。礼音の歌も聞かせますが、声質では礼真琴の方がきれいで、正統派の歌唱力を再認識しましたね。
今回の舞台で一番期待外れな役だったのがサム役の美城れん
台詞も少なく歌はなし。オットーとの生活の描写もなしで、せいぜい「花を渡してくれ」と頼まれるぐらいの役ではしどころなし。
せっかくの演技も歌も生かせていない。勿体ない話です。
衣装はアルマーニが全面協力したそうですが、かなり普段のタカラヅカ衣装とは違いますね。
さてショーの『パッショネイト宝塚!』は、ラテンもの。
このショー、ラテン物が苦手な私でもつい見入ってしまうほどテンポのいい展開で、見せ場も多く印象に残る作品でした。ダンサー柚希を先頭に、星組メンバーのチームワークの良さが稲葉大地によって十二分に引き出されていてGood Job!!
プロローグからいきなりダイナミックなダンスが始ります。
以下、順不同でショーの場面から
↓ねねとわからないほどの黒塗りです(笑)
ショーで使われている曲は、前回の雪組同様に耳によくなじむ「マシュケナダ」や「黒いオルフェ」「キサス・キサス・キサス」などおなじみのナンバーが続くのがうれしいです。懐かしのメロディです。(笑)
↓キサス・キサス・キサスがいい感じでした
トップコンビのダンスも見ものです。
しかしなんといっても凄かったのが、中詰めのあと柚希と礼真琴を中心に踊るダイナミックなアフロブラジリアンダンスのカポエイラ。
この場面は本当に圧巻。森陽子の振り付けが斬新で、タカラヅカでもこんなことが出来るんか(殴)と感心しました。ヨメさんもモロに感激していました。
息があった二人のダンスでした。
というわけで私の感想では異例なことですが、ショーの方が高得点という結果になりました。でも芝居もよくできています。(説得力無いかな(笑))
ぜひみなさんも劇場まで足をお運びください。おすすめです。
さて、次は昨日観てきたレディ・ベス。いろいろ感じることの多い舞台でした。
最近物忘れが激しいので、早く書かないと‥。^^; でもいつになるかな。(殴)
途中の阪神高速松原線で渋滞との道路情報で少々心配しましたが、渋滞区間はわずかで、着いて見たらいつもと同じ時間。10時前には劇場に向かって車椅子を押していました。
大劇場はもうけっこうな賑わいで、当日券は完売。木曜日なのに立ち見まで出る盛況ぶりでした。
先日来、花組エリザのチケット確保に悪戦苦闘の挙句、結局入手できなかったことといい(泣)、この人気はやはり100周年効果でしょうか。それにしてもエリザのチケット難は異常です。全く無いのではなくて、あちこちで大っぴらに定価の三倍近くで売られていたり。組織的にダフ屋が入ってきているのかと思いたくなるほどです。
愚痴はさておき、今回も、暑さしのぎにジェラートショップ「ボヌール」で三色の「バラエティ」を食べてから劇場へ。
席は8列の下手側。端っことはいえオペラ要らずの良席でした。
開演前、急に客席がザワつきだしたので見ると、花トップコンビの観劇でした。終演後も、二人が出て行くのを見送りましたが、思った以上に明日海りおの肩が薄く、ちょっと痛々しい感じ。体力勝負のトップなのに今から痩せていて大丈夫かなと思ったり。
前置きはこれくらいで、少々ネタバレありのいつもの薄い感想ですが、よろしければお付き合いください。以下、敬称はすべて略しています。
『The Lost Glory―美しき幻影―』はシェイクスピアの「オセロ」をベースに植田景子脚本・演出でミュージカル化したものです。彼女自身がイメージモチーフといっているように、結末など大幅に変わっているので実質は別の話ですね。
ショーの方は稲葉大地 作・演出の「パッショネイト宝塚!」。楽しいラテンショーで観どころ満載でした。
で早速ですが、芝居のほうの感想です。
よかったです。少なくとも破綻していない。いやこれかなりの賛辞ですが。(笑)
でも、もしチケットがあったとしても、リピートはないですね。(やっぱりホメてないか。(殴))
でもショーの方は、ショー音痴な私でも絶対リピートしたいと思ったいい出来でした。
芝居は前半がちょっと単調な感じで退屈でした。
あまり変化のない、同じような場面が続いて、説明台詞も多かったし。それで、アレ、このまま最後まで同じ調子かなと、不吉な予感がしてきました。もちろん話はそれなりに展開されていきますが、話の「山」と「谷」の差が小さく、ちよっと期待が空振りという感じでした。
もともと今回は、星組公演ということもありますが、あの『アンドレア・シェニエ』の植田景子脚本・演出なので、これは何をおいても観なくてはと期待していたので。
でも、そんな不安も、株の大暴落あたりから俄然面白くなって解消。やはりなんでも順調というより悪くなる方が面白い。(殴)
話の時代背景は、第一次世界大戦後、空前の好景気に沸く1929年のニューヨーク。舞台に林立する摩天楼のセットが、ペットボトルの集合体なのも、その後の大量消費時代の幕開け&バブル経済を象徴していますね。ちなみに舞台装置は「アンドレア‥」以来おなじみの松井るみですが、今回はちょっと期待外れでした。
主人公はギリシャ移民から身を起こし、アメリカで実業家として成功をおさめた建築王のオットー(原作ではオセロですね)。扮するは久々の星組特出の轟悠。
私は「第二章」でも書いたように、轟悠は大の苦手でした。(笑)
でも「第二章」で見なおしましたが、あれはドラマシティ公演。今回のような特出で主役降臨の公演はかなり抵抗がありました。ただ今回も、「第二章」同様に、台詞や歌が以前のような(たとえば『長崎しぐれ坂』みたいな)無理に声を押し殺したような発声の勿体ぶった印象は消えていて、丁寧で役のツボを押さえたいい演技でした。
ただ体の絞りすぎなのか、年なのか(殴)ちょっとやつれて見えるのが辛いですね。もう少しふっくらしてほしいです。
でもそのおかげで若い妻への疑心暗鬼・猜疑心に苛まれる苦悩のシーンや、↓
信頼していた部下に裏切られて衝撃を受ける場面ではリアリティが出ていたともいえるし、黒くパワフルな野心にあふれたイヴァ―ノ(原作ではイヤーゴ)役の柚希礼音との対比も際立っていますが。
そして久しぶりに観る黒い役の柚希礼音は期待通りの出来。
柚希礼音のイヴァ―ノは、オットーの信頼が厚いものの、イタリア系移民の父親の妾の子という出生のコンプレックスから逃れられず、さらに後進のカーチス(真風涼帆)に昇進を出し抜かれて、一気にワル役全開となります。その契機となったカーチスの昇進発表時の彼の表情が凄いです。(笑)
以前ドラマシティで観た『永遠の祈り−革命に消えたルイ17世−』での悪役が強烈でした。主演の湖月わたるを喰ってしまう存在感で、これが最初の衝撃でした。そしてスカピンのショーブランが圧巻の悪漢(笑)。どちらも眼のチカラが強かった。
最近見たスカステのNow on Stageで、柚希が今回の役作りについて話していましたが、イヴァーノについて「初めはいい人だったが、だんだん悪くなっていく人物にしようか」とか迷っていたが、演出家から「最初から悪役全開で」といわれて変えたとか。
ちなみに、これから観劇される方はこのNow on Stageをご覧いただくといいと思います。いろいろ苦労話が語られているので観どころが増えて舞台がさらに深く楽しめると思います。私は先に見ていなかったので後悔の日々。
さて柚希イヴァーノは、演出家期待通りの渾身の黒さで、早々にオットーに宣戦布告しています。
そしてオットーを陥れるために次々に策略をめぐらし始めます。
ただ、この芝居、やはり二人トップな舞台なので、焦点がはっきりしない話になってしまったのが残念。もういいかげんに「トップ降臨」はやめてほしいですね。
それと、イヴァーノの「裏切り」を際立たせるためには、二人が相互に信頼し合っていた頃や、そもそも二人が出会った馴れ初めなどのエピソードがもっとあったほうがいいと思いました。
大富豪キャンベル一族の令嬢で、オットーと結婚するディアナが夢咲ねねですが、歌がもうビックリの大進歩でした。まあうまくなるものですねぇ。こんなに伸び代があったとは。
今までは、そつなく歌えているものの、どこかで声が裏返ったりかすれたりするのではと(笑)、ハラハラ感がつきまとっていましたが、今回の歌はどれも素晴らしい。安心していられました。
たいしたものです。こんなに歌えるのかとヨメさんと顔を見合わせていました。
演技は「第二章」でも確認済みですが、今回も余裕のディアナでした。
細かい表情の変化に感心しました。
一方的に愛を打ち明けせれて戸惑う場面とか
基本は育ちのいい令嬢ですが、後半、オットーの妄想を表現したコケティッシュなタンゴダンスシーンではガラッと変わった大人の女性の一面を見せていました。
↓そのセクシーなダンスです。あくまでオットーの妄想ですが‥
スカステの対談番組では絵描きでもある役ということでしたが、それは最後の場面でわかりました。そこでのねねの台詞、轟悠の実生活での趣味とひっかけてあって、思わず笑ってしまいました。
イヴァーノの策謀でディアナの不倫相手に仕立てられるカーチスは真風涼帆。
女たらしで派手な立ち居振る舞いで陽性の目立つ役です。
それと対照的なのが、紅ゆずる扮するディアナの初恋の相手ロナルド。歌も演技もひ弱そうで内気で陰気で臆病な(笑)若者でした。
紅は、家庭教師のころから一方的にディアナを想い続けています。それを利用したイヴァーノにいいように操られていきます。
そんな一途にディアナに恋焦がれる小心者の役をよく演じていました。あまりこれまで観たことが無い頼りなさそうな紅が新鮮です。(笑)
でもそれが二番手?な紅の適役かというと、微妙ですね。(笑)大体出番も少ないし。
派手な人物設定のカーチス役のほうがまだやりようもあったと思いますが。
今回意外な収穫だったのがウォルター・ライマン役の十輝いりす。貫禄の富豪ぶりでした。
そして歌も今まで観た中で一番の出来だと思いました。
こんな恰幅のいい、貫禄十分な人物に「株は大丈夫」と断言されたら、誰でも信用してしまいそうです。
そして歌唱力ではなんといってもパット・ボローニャ役の礼真琴ですね。
役としてはほとんど筋に絡まない小さなものでしたが、歌では一番目立つ存在でした。礼音の歌も聞かせますが、声質では礼真琴の方がきれいで、正統派の歌唱力を再認識しましたね。
今回の舞台で一番期待外れな役だったのがサム役の美城れん
台詞も少なく歌はなし。オットーとの生活の描写もなしで、せいぜい「花を渡してくれ」と頼まれるぐらいの役ではしどころなし。
せっかくの演技も歌も生かせていない。勿体ない話です。
衣装はアルマーニが全面協力したそうですが、かなり普段のタカラヅカ衣装とは違いますね。
さてショーの『パッショネイト宝塚!』は、ラテンもの。
このショー、ラテン物が苦手な私でもつい見入ってしまうほどテンポのいい展開で、見せ場も多く印象に残る作品でした。ダンサー柚希を先頭に、星組メンバーのチームワークの良さが稲葉大地によって十二分に引き出されていてGood Job!!
プロローグからいきなりダイナミックなダンスが始ります。
以下、順不同でショーの場面から
↓ねねとわからないほどの黒塗りです(笑)
ショーで使われている曲は、前回の雪組同様に耳によくなじむ「マシュケナダ」や「黒いオルフェ」「キサス・キサス・キサス」などおなじみのナンバーが続くのがうれしいです。懐かしのメロディです。(笑)
↓キサス・キサス・キサスがいい感じでした
トップコンビのダンスも見ものです。
しかしなんといっても凄かったのが、中詰めのあと柚希と礼真琴を中心に踊るダイナミックなアフロブラジリアンダンスのカポエイラ。
この場面は本当に圧巻。森陽子の振り付けが斬新で、タカラヅカでもこんなことが出来るんか(殴)と感心しました。ヨメさんもモロに感激していました。
息があった二人のダンスでした。
というわけで私の感想では異例なことですが、ショーの方が高得点という結果になりました。でも芝居もよくできています。(説得力無いかな(笑))
ぜひみなさんも劇場まで足をお運びください。おすすめです。
さて、次は昨日観てきたレディ・ベス。いろいろ感じることの多い舞台でした。
最近物忘れが激しいので、早く書かないと‥。^^; でもいつになるかな。(殴)