今回は、わが家の2階に10年近く放置されていた、ジャンクPCの話です。
ケースカバーはなく、フレームむき出しの、バラックのようなパソコンです。
使っているパーツは、ほぼ20年前の製品ばかり。
マザーボードは、intel440BXチップセットのAopen・AX3S-U Pro。
CPUは、当時安くて速いと評判だった、Tualatin・Celeronの1.4GHz。
それに制限いっぱいの512MB!(少ないね~)のメモリを載せて、2002年ごろはコスパ最高でした。
(※ 個人の感想です)
OSはもちろんWindows Xpね。
MicrosoftがMeで肩透かし食わせた後に出してきた、真打ちOS。
なんといっても、たった512MBのメモリでサクサク動くのだから、やっぱり傑作でしょ。
でも、なんでそんな古いものを、今まで保管してきたかというと。
ひとえに、ゲームのため。(殴)
そのゲームは、「European Air War」と、
「Crimson Skies」。
どちらも、私のお気に入りの空ものゲームです。
前者はMicroProseによって作られ、1998年にWindows用に公開されたフライトシミュレーションゲームです。
今の眼で見たら古色蒼然、ショボ過ぎの画面ですが、全体の構成やストーリーがよくできていて、発売と同時に大好評を博し、その年の主なコンピューターゲームの各賞をさらいました。
欧米では、今もなお熱心な愛好者が多数います。
後者は2000年に発売された、Microsoftの空賊物のフライトシューティングゲーム。
こちらもよく出来ています。
でも「E.A.W」はハードウェアのスペックが古すぎて、今時のパソコンではちゃんと動かないし、「Crimson Skies」のほうは、DLL(ダイナミックリンクライブラリ)エラーがでて動かない。
それが判明した2012年ごろ、あわてて手持ちの部品をかき集めてでっち上げたのが、上記のバラックPCという次第です。
先日、積もったほこりを掃除して、9年ぶりに立ち上げようとしたのですが・・・。
電源オンのあと「メモリーエラー、メモリーエラー」とマザーボードが連呼。
(当時話題の「しゃべる」マザーなんで。関西で販売されていたものは関西弁でした。)
よく見たら、メモリースロットに正しい順番で挿入していなかっただけのエラーで、スロットに正しく入れ直したらすぐ解決したのですが、次は「キーボードエラー」が発生。
まあそれは予感していたのですが。
マザーボードのバックパネルにPS2の口が2つ並んでいたからね。
でもUSBもあったから、このままキーボードとマウスはUSBでもいけるかなと思ったのですが、甘かったね~。
なお悪いことに、以前マウスとキーボード用に使用していたUSB→PS2変換アダプタを、先日「もうこんなものいらない!」と捨ててしまっていた。(^^;)
断捨離なんて軽々しくするもんじゃないですな。(殴)
で、急いでアマゾンでチェックしたら。
なんとね~。
ちゃんと売っていました。
なので、さっそくポチッとな。
翌日午前中には配達されました。ほんま、便利な世の中です。
アマゾンで物色していて驚いたのが、PS2のマウスやキーボードさえもが、何種類も売られていたこと。
誰が使うんだろうね。
工場とかの業務用では、まだそんな古い仕様のパソコンを使っているのでしょうか。
というわけで、早速変換アダプタを介してキーボードとマウスをつないだら、何事もなかったかのように起動しました。
でもね。今回一番びっくりしたのは、このジャンクパソコンの立ち上がりの早いこと。
電源入れてデスクトップが表示されるまで、本当に早い。
たかだか2.5インチ、5400rpmの当時でもショボい、IDEのハードディスクですよ、お立合い!
↓ ズボラな固定の仕方!
さらにインストールされたソフトもみんな超キビキビ立ち上がるし。
オフィスソフトは2003ですが、まるでSSDかと思うほど早く起動します。
最近修理を依頼されたパソコンが、どれもモッサリで超スローモーだったのと比べたら、どちらが20年前かと思うほどです。
SSDに交換したら早いよとみんなに勧めてきましたが、よくわからなくなってきた。(^_^;)
それで、居間に下ろしてきて、機嫌よく懐かしいゲームで遊んでいたんですが。
ふとハードディスク(160GB)の使用量をチェックしてみたら、なんとCドライブ全部で、たったの11GBでした。
それで、15年前ぐらいに大枚払って買ったものの、少容量のためすぐ使わなくなったSAMSUNGの32GB!のSSD(知る人ぞ知る、超高額商品でした)に交換したらどうなるかなと思いついて。
思い付きだよ、人生は。(でた、何とかの一つ覚え!)
今日朝、さっそくクローン化をやってみました。念のためにスーパータレントのSSDも。↓
そしてつないでみたらね~。
遅い規格のIDEでも、やっぱりSSDですな。
ハードディスクとは別格の速さ。
まあこれで、購入時あまりにも高かったので、その後ずっと捨てられなかった32GBのSSDにも、活路が見いだせました。
それより何より、このパソコンの前に座ると、束の間タイムスリップした気分に浸れます。
元気だったつれあいと一緒に、よく旅をしていた、あの楽しかった時にね。
ということで、めでたし、めでたし。
え、めでたいのはあんたの頭だろって?
そ、そ~かな。(^^;)
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