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梅芸メインシアターで『プリンス・オブ・ブロードウェー』を観て

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12月3日に梅田芸術劇場メインホールで「PRINCE OF BROADWAY」を観てきました。

財布に厳しいチケット(笑)なので気が進みませんでしたが、ヨメさんは早くから観る気満々だったので、付き合うことにしました。
まあ私も柚希礼音の退団後初ステージで、しかもブロードウェーの現役の実力派スター11人の共演ということで興味もあったので、何とかWeb経由でチケットゲット。それにしても高いよな~。(笑)

18列席だったので、ヨメさんは階段を上がれないだろうと、自分で車椅子スペースを依頼していました。でも当日実際に席を見ると、通路から5段ぐらい上がるだけだし、なんといっても車椅子スペースより見やすいので、ヨメさんも頑張ってチャレンジ。なんとか本来の席で観られました。
平日でしかも高いチケットにもかかわらず(しつこい!)、明らかに礼音目当てとわかる(殴)女性客で3階席まで埋まる盛況ぶり。おまけに宝塚の植田理事さんとか演出家の酒井澄夫さん、そして麻路さきさんもご観劇。麻路さんは私たちより後ろでご観劇でした。

ということで以下感想です。でも我ながらかなり薄~い感想です。いつもの通り敬称略。

当たり前ですが、やはりブロードウェーで第一線で活躍しているメンバーがウリなだけあって、歌もダンスも超素晴らしい。聞きなれたミュージカルナンバーでも、彼らが歌うと実に新鮮で情感タップリの歌でした。

そして目玉の柚希礼音ですが、よく頑張っていました。

特にダンスは、本場の一流どころに交じっていても全く遜色ない出来栄えでした。現役時代からさらに技量の進化したダンスは見ごたえ十分。よかったです。並んでいても見劣りしないばかりか、スタイルは柚希礼音が一番。体もしなやかで鍛錬のほどが窺えました。
ただ、歌は‥。^^; まあ比較するほうが無理なほど高水準の美声ぞろいなので、頑張ってはいても苦しい感じなのは仕方ないですね。また思ったほど出番も少なくて、ようやく出てきたと思ってもダンスだけだったりして。



ご存知の通り(でも私は知らなかった(^^;)、今回の「PRINCE OF BROADWAY」は、ミュージカルといっても一つのまとまった話ではなく、ハロルド・プリンス演出の名作ミュージカルを、発表順に時系列で紹介していくオムニバス構成。
で、最初初めて観る「フローラ、赤の脅威」でカンパニー全員がそろい、柚希礼音も登場しますが、その後も私のようにミュージカルの知識のないものには初めての作品ばかりが続き、しばらく静観モードに。(笑)

でも「屋根の上のヴァイオリン弾き」から俄然息を吹き返して(殴)、「キャバレー」「オペラ座の怪人」と一気に眼と耳に馴染みのある作品続きでホッとしました。(笑)
ただ「屋根の上のヴァイオリン弾き」では、「トラディション」は良かったですが、「サンライズ・サンセット」がなかったのが残念。
そういえば今回は、どの作品も通好みの選曲で、これも私たちには物足りなく感じました。でも「オペラ座の怪人」は圧巻。「ウエストサイド物語」のあとの「フォーリーズ」では柚希礼音が華やかなショーガールで登場。本当にスタイルいいです。

今回一番驚いたのは「ライトガール」でのヤズベックのタップ。やはり宝塚で見るタップとは段違い平行棒(殴)で、汗を飛ばしながら踊り続けるヤズベックは鬼気迫り、圧巻でした。すごいものを観てしまったという感じでした。
「キャバレー」で柚希礼音はアンサンブルのピアニストを演じていましたが、いつ歌いだすかと期待していたのに歌わずに終了してまたガッカリ。(^^;

休憩を挟んで、「エビータ」になり、「アルゼンチンよ泣かないで」に感心したあと、「タイムズ・スクエア・バレエ」でブロードウェーに憧れるダンサー役で柚希礼音が登場。このダンス、本当に良かったです。彼女の本領発揮でした。

また「蜘蛛女のキス」では、蜘蛛の巣の前で主題歌を日本語で歌ってくれました。ただ、他のメンバーの高音までよく伸びる歌が続く中では、宝塚時代からの彼女の低い声の歌は目立つものの、ちょっと苦しい感じでした。

今回歌で一番感銘したのは「ショーボート」でした。「Can't help lovin' that man」を歌うブリヨーナとケイリーはさすがに聞きごたえ十分、大感動でした。これを聞いただけでもブロードウェーミュージカルの真髄が窺えて、高いチケット代も十分モトが取れた(と思いたい(殴))舞台でした。
でも商業的にはかなり苦戦していた様子で、幕間ではリピーターチケットの案内が何度も流されていました。やはり以前のフランス版ロミジュリ同様、チケット価格が原因でしょうね。

これで今年の観劇はすべておしまいです。来年は正月の宙組公演から。いい舞台だといいですね。


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