新源氏物語を観てきました。といっても観たのが10月22日なので遅すぎですが、芝居のほうがどうもあわないというか、あまり面白くなかったので、感想を書く意欲がわきませんでした。
以下、感想です。いつものように敬称略。画像はスカステのナウオンステージの画面撮り(モアレ多発です^^;)とプログラムから。
この新源氏物語、ご存知の通り一口に言えば女性遍歴の話です。和製ドン・ファン、またの名をドン・ジョバンニ。
まあ絢爛豪華な平安の王朝絵巻といっても、話の芯を取り出したら、義母から始まって、次々にいろんな女性と浮名を流し、果てはまだ幼い少女を拉致監禁して自分好みの女性に仕立て上げるという、今なら即逮捕確実な話です。(殴)
光源氏の守備範囲の広さには感心しますが(笑)、そんな主人公でも、女性遍歴に至る心理描写が掘り下げていたらまだしも、どうなるかと場面に見入っていても、まるで紙芝居のように次々にコーラスとともに場面が変わるのでちょっと興醒め。話としても結局ただの女たらしにしか見えず(殴)、期待がはぐらかされて途中からちょっと気分も白けてきました。(笑)
ただし、その場面転換のコーラスはみんな美声ぞろいで、しかも寺田メロディ全開で聴きごたえは十分。さらに筋書きはともかく(笑)、舞台は絢爛豪華で、ひな壇のような階段の使い方も面白いし、衣装も豪華で見ごたえあり。
トップコンビを先頭に、花組メンバーの頑張りもよく伝わってきましたが、なにせ日本物にありがちなスローな展開な上に、元が長編小説なので、登場人物は多いもののキャラクタは描き切れず、芝居としてはダイジェスト版になったのが残念でした。
でも、後日他の人の感想を聞いたら、「よかったですぅ~♪」だったので、受け取り方はさまざまですね。
でもショーの方は良かったです。
中村一徳作・演出ですが、スペインをメインにラテンカラーの強い舞台でした。最近ラテンもののショーが続いていたので、最初はまたかと思いましたが、構成がよく練られていて、場面展開が新鮮でした。それと、やはり歌ウマの生徒が多いので聞きごたえもタップリ。
柚香光とデュエットダンスを踊るスペインの女Aの鳳月杏も魅力的でした。
個人的に今回の公演は鳳月杏の活躍が印象に残りました。パレードのエトワールは乙羽映見のピンチヒッターで仙名彩世が安定した伸びのある美声を聞かせてくれました。
というわけで、これで感想はお終い。
というのもアレなので、薄いですが、以下主なメンバーの芝居とショーの感想です。
まず光源氏の明日海りおです。
本当にこんな主人公だったら何でもアリが許されるのかもと思ってしまうほど説得力のある美男子。加えて歌も上々と来たら、最強の光源氏ですね。
花乃まりあとの相性もいいです。
ショーの方もダイナミックなダンスや、しっとりとしたデュエットもあってよかったです。
藤壺の女御の花乃まりあも大人の女性をうまく演じていました。とくに面白かったのが桐壷帝の汝鳥伶が光源氏の子供を抱きながら、光源氏と藤壺の女御を前にネチネチと(笑)二人の仲を責めるところ。
自分の犯した罪にさいなまれる様子がリアルで、まさに針の筵そのものでした。
最近花乃まりあはちょっとやせ過ぎで、頬もこけているのが気になりますが、この場面では逆にそれが効果的だったりして。(殴)
それと、汝鳥伶がまるでギリシャ悲劇の登場人物のようで、その内面の苦悩がよく伝わってくるいい演技でした。
ショーの花乃まりあです。
今回の公演で一番インパクトがあったのは六条御息所と柏木の二役に起用された柚香光ですね。六条御息所が登場したときは思わずオペラグラスをとって注視しましたが、かなり怖かった。(殴) 二度とアップでは観ませんでしたが。(笑)
嫉妬の炎を燃やす役なので当然ですが、どことなくぎこちない感じもあって、やはり柏木のほうが観ていて安心でした。芝居でもショーでも歌が格段によくなっていたのも好印象でした。
惟光役の芹香斗亜は、すっかり二番手が定着した役どころで、堂々とした歌唱力とさわやか演技で目立っていました。
各所で笑いもとっていて、光源氏の随身として芹香斗亜にぴったりのおいしい役どころでした。ショーでも活躍、フィナーレのパレードでは大きな羽根を背負っていました。
源氏の親友・頭中将の瀬戸かずやも明日海に寄り添うもうけ役でした。
ショーでも活躍。
ファントムの新人公演以来秘かに応援している(笑)鳳真由も、芝居では出番が少なかったものの、ショーでは随所で美声をタップリ聞かせてくれました。
でも、娘役のほうは、役の数は多くても登場時間が短くて人物が描き切れていないので、あまり印象に残らず。結局花乃の藤壺以外はよくわからない役ばかりでした。葵の上の花野じゅりあも出番が少なくてガッカリ。仙名彩世の朧月夜とか、朝月希和の女三ノ宮もしどころのない役でもったいなかったですね。
ということで、帰途の車中でヨメさんと感想を交換。
今回の公演は、明日海りおの圧倒的な美男子ぶりには見惚れるし、他のメンバーも全員頑張っていたし、先のとおり花組の歌ウマぞろいにも感心したものの、リピートは出来ないなという結論に至りました。(笑)
でも芝居はともかく、ショーはよかったので一度は観てください。(説得力ないか^^;)
パンフレットです↓
今回もここまでご覧いただきありがとうございました。次はこれも遅すぎ^^;のミュージカル版「CHESS THE MUSICAL」の感想です。
以下、感想です。いつものように敬称略。画像はスカステのナウオンステージの画面撮り(モアレ多発です^^;)とプログラムから。
この新源氏物語、ご存知の通り一口に言えば女性遍歴の話です。和製ドン・ファン、またの名をドン・ジョバンニ。
まあ絢爛豪華な平安の王朝絵巻といっても、話の芯を取り出したら、義母から始まって、次々にいろんな女性と浮名を流し、果てはまだ幼い少女を拉致監禁して自分好みの女性に仕立て上げるという、今なら即逮捕確実な話です。(殴)
光源氏の守備範囲の広さには感心しますが(笑)、そんな主人公でも、女性遍歴に至る心理描写が掘り下げていたらまだしも、どうなるかと場面に見入っていても、まるで紙芝居のように次々にコーラスとともに場面が変わるのでちょっと興醒め。話としても結局ただの女たらしにしか見えず(殴)、期待がはぐらかされて途中からちょっと気分も白けてきました。(笑)
ただし、その場面転換のコーラスはみんな美声ぞろいで、しかも寺田メロディ全開で聴きごたえは十分。さらに筋書きはともかく(笑)、舞台は絢爛豪華で、ひな壇のような階段の使い方も面白いし、衣装も豪華で見ごたえあり。
トップコンビを先頭に、花組メンバーの頑張りもよく伝わってきましたが、なにせ日本物にありがちなスローな展開な上に、元が長編小説なので、登場人物は多いもののキャラクタは描き切れず、芝居としてはダイジェスト版になったのが残念でした。
でも、後日他の人の感想を聞いたら、「よかったですぅ~♪」だったので、受け取り方はさまざまですね。
でもショーの方は良かったです。
中村一徳作・演出ですが、スペインをメインにラテンカラーの強い舞台でした。最近ラテンもののショーが続いていたので、最初はまたかと思いましたが、構成がよく練られていて、場面展開が新鮮でした。それと、やはり歌ウマの生徒が多いので聞きごたえもタップリ。
柚香光とデュエットダンスを踊るスペインの女Aの鳳月杏も魅力的でした。
個人的に今回の公演は鳳月杏の活躍が印象に残りました。パレードのエトワールは乙羽映見のピンチヒッターで仙名彩世が安定した伸びのある美声を聞かせてくれました。
というわけで、これで感想はお終い。
というのもアレなので、薄いですが、以下主なメンバーの芝居とショーの感想です。
まず光源氏の明日海りおです。
本当にこんな主人公だったら何でもアリが許されるのかもと思ってしまうほど説得力のある美男子。加えて歌も上々と来たら、最強の光源氏ですね。
花乃まりあとの相性もいいです。
ショーの方もダイナミックなダンスや、しっとりとしたデュエットもあってよかったです。
藤壺の女御の花乃まりあも大人の女性をうまく演じていました。とくに面白かったのが桐壷帝の汝鳥伶が光源氏の子供を抱きながら、光源氏と藤壺の女御を前にネチネチと(笑)二人の仲を責めるところ。
自分の犯した罪にさいなまれる様子がリアルで、まさに針の筵そのものでした。
最近花乃まりあはちょっとやせ過ぎで、頬もこけているのが気になりますが、この場面では逆にそれが効果的だったりして。(殴)
それと、汝鳥伶がまるでギリシャ悲劇の登場人物のようで、その内面の苦悩がよく伝わってくるいい演技でした。
ショーの花乃まりあです。
今回の公演で一番インパクトがあったのは六条御息所と柏木の二役に起用された柚香光ですね。六条御息所が登場したときは思わずオペラグラスをとって注視しましたが、かなり怖かった。(殴) 二度とアップでは観ませんでしたが。(笑)
嫉妬の炎を燃やす役なので当然ですが、どことなくぎこちない感じもあって、やはり柏木のほうが観ていて安心でした。芝居でもショーでも歌が格段によくなっていたのも好印象でした。
惟光役の芹香斗亜は、すっかり二番手が定着した役どころで、堂々とした歌唱力とさわやか演技で目立っていました。
各所で笑いもとっていて、光源氏の随身として芹香斗亜にぴったりのおいしい役どころでした。ショーでも活躍、フィナーレのパレードでは大きな羽根を背負っていました。
源氏の親友・頭中将の瀬戸かずやも明日海に寄り添うもうけ役でした。
ショーでも活躍。
ファントムの新人公演以来秘かに応援している(笑)鳳真由も、芝居では出番が少なかったものの、ショーでは随所で美声をタップリ聞かせてくれました。
でも、娘役のほうは、役の数は多くても登場時間が短くて人物が描き切れていないので、あまり印象に残らず。結局花乃の藤壺以外はよくわからない役ばかりでした。葵の上の花野じゅりあも出番が少なくてガッカリ。仙名彩世の朧月夜とか、朝月希和の女三ノ宮もしどころのない役でもったいなかったですね。
ということで、帰途の車中でヨメさんと感想を交換。
今回の公演は、明日海りおの圧倒的な美男子ぶりには見惚れるし、他のメンバーも全員頑張っていたし、先のとおり花組の歌ウマぞろいにも感心したものの、リピートは出来ないなという結論に至りました。(笑)
でも芝居はともかく、ショーはよかったので一度は観てください。(説得力ないか^^;)
パンフレットです↓
今回もここまでご覧いただきありがとうございました。次はこれも遅すぎ^^;のミュージカル版「CHESS THE MUSICAL」の感想です。