5月30日に2度目の「1789 バスティーユ‥」観劇してきました。
今回も大した渋滞はなく、約1時間10分で駐車場に到着。大劇場に行くと、意外にも人影が少ない感じ。あれ?売れてないのかなと思いましたが、チケット売り場でチェックすると完売・立ち見のみとなっていました。まあ千秋楽間近なので当然ですが。
今回の席は前回より後方の16列です。でも通路側でセンター寄りと見やすい席で、舞台全体をよく見渡せました。途中の客席降りも楽しめてヨメさんも大満足。どういうわけか結構男客も多かったですね。
以下、感想です。もう話の筋はわかっているので、前回観られなかったディテールに眼を向ける余裕がありました。
いつものように敬称略です。
全体としては、やはり大作ですねぇ。
ナポレオンがかなり期待はずれだったので、小池氏久々のヒットという感じです。やはり、全くのオリジナル作品というのは難しいということですね。
それと前回でも書いたように、ロミジュリと比べるとかなりフレンチミュージカルに寄っている演出でした。ダンスの振り付けがダイナミックで、音楽も生演奏とコンピュータ音源とのミックスで実にパワフル。
二度目の観劇でも印象的だったのがなんといっても愛希れいか。
歌はもちろんのこと、演技もすっかり女役が板について、貫録さえ感じられる佇まいに感心しました。
画像はすべてナウオンステージから切り出したものです。
でも、例のルーレットでは思わず笑いました。あのベルばらの白馬車を見たときの、わけもなく笑いたくなる感じに似ています。
いったい何メートルくらいの直径になるのか、ドでかいルーレットです。
その軸になっているアントワネットが、通常のボールではなく直接チップを投げているところがヅカ風。細かいところまで手が込んでいて「ようやるわ」と思いながら見ていました。
本当に凝っていて、ルーレットが割れてアントワネットが別の衣装になって出てくるなど、意表を突く演出です。
小池一流のおもてなし精神全開でした。
ちなみに、この公演のナウオンステージで、専科に移籍する星条海斗がその心境を語っているのを横で聞いていた愛希が、ついホロリとする姿もよかったですね。さらに好感度アップです。(笑)
星条海斗が移籍について語っていると、
思わず涙ぐむ愛希↓
その星条海斗の立ち姿、ド迫力でした。専科にとどまってくれてよかったです。
今回注目していたのは役代わりのオランプ。今回は観たかった早乙女わかばでしたが、「第二章」で観て期待しすぎだったのか、よくやってたものの、それほど海乃美月との差は感じられず、逆に海乃の健闘ぶりがわかった感じでした。
出番が多くておいしい役ですが、脚本としてはロナンに対する愛が物足りないですね。
なんといっても大抜擢がフェルゼンの暁千星。
童顔ですが、歌も聴かせるし、立ち姿など堂々としていて大したものです。
脇役ながら味のある演技で好感が持てたのが、国務大臣ジャック・ネッケル役の光月るう。当時の新興ブルジョワジーを代表する銀行家として、国王の圧政を諌める姿を好演していて印象に残りました。過不足なく演じていて、その程の良さでかえって目立っていました。
国王ルイ16世の美城れんが、ギロチンのミニチュアを見て悦に入っているところは何度見てもかわいらしいです。↓
今回に限らず、この人が出てくるとなぜかホッとしたり。(笑)
ロベスピエールの珠城りょうは、華奢な男役の多い月組では、押し出しの良さで目立ちますね。
そして小柄ですが、美弥るりかがどこまでも腹黒い悪人で、しかも一際目立つ毒のある美貌とのコントラストが魅力的です。この人も女役になったらすごいことになるかも。
逆に目立たなかったのが沙央くらま。初回の観劇ではなかなか存在に気付かず、しばらく探してやっとわかったほど。今回もよくチェックしましたが、役柄も大きくないのでやっぱり地味でした。
地味といえばカミーユ・デムーランの凪七瑠海も歌で頑張っていましたが、やはりあまりし甲斐のない役でした。
最後にロナンの龍真咲です。(最後かい!)
今回の主役は、ストーリー的には引っ張る役ではなく、革命をめぐる群像の一人という位置づけ。あくまでも、主題である、貴族でも庶民でもひとつの命の価値は同じというテーマに沿った存在になっています。
だからオランプともそれほどの熱愛とはならず、最後は先頭に立って銃弾に倒れるというはかない役です。父の無念も晴らせなかったし。
ただ今回二回目を観て、やはりこの人の台詞や歌は苦手でしたね。
どの台詞でも言葉に感情が乗ってなくて「心ここに非ず」みたいな感じ(あくまで個人の感想です)。さらにいつも気になるのが息継ぎ。歌も頑張っていますが、発声が好みではないので、ちょっとなあと思いました。でも今回、プログラムは買いました。(笑)
というわけで、最後が少々ネガティブな感想になりましたが、作品としては久々の大作で、曲も良く、見ごたえ・聞きごたえ大アリで、お得感満載でした。二度観て正解でした。
さて次は「王家‥」です。期待していますが、何度もリピートした初演を超える出来になっているか、楽しみです。
あ、その前に6月6日に観た「海の夫人」を早く書かないと! ^^;
今回も大した渋滞はなく、約1時間10分で駐車場に到着。大劇場に行くと、意外にも人影が少ない感じ。あれ?売れてないのかなと思いましたが、チケット売り場でチェックすると完売・立ち見のみとなっていました。まあ千秋楽間近なので当然ですが。
今回の席は前回より後方の16列です。でも通路側でセンター寄りと見やすい席で、舞台全体をよく見渡せました。途中の客席降りも楽しめてヨメさんも大満足。どういうわけか結構男客も多かったですね。
以下、感想です。もう話の筋はわかっているので、前回観られなかったディテールに眼を向ける余裕がありました。
いつものように敬称略です。
全体としては、やはり大作ですねぇ。
ナポレオンがかなり期待はずれだったので、小池氏久々のヒットという感じです。やはり、全くのオリジナル作品というのは難しいということですね。
それと前回でも書いたように、ロミジュリと比べるとかなりフレンチミュージカルに寄っている演出でした。ダンスの振り付けがダイナミックで、音楽も生演奏とコンピュータ音源とのミックスで実にパワフル。
二度目の観劇でも印象的だったのがなんといっても愛希れいか。
歌はもちろんのこと、演技もすっかり女役が板について、貫録さえ感じられる佇まいに感心しました。
画像はすべてナウオンステージから切り出したものです。
でも、例のルーレットでは思わず笑いました。あのベルばらの白馬車を見たときの、わけもなく笑いたくなる感じに似ています。
いったい何メートルくらいの直径になるのか、ドでかいルーレットです。
その軸になっているアントワネットが、通常のボールではなく直接チップを投げているところがヅカ風。細かいところまで手が込んでいて「ようやるわ」と思いながら見ていました。
本当に凝っていて、ルーレットが割れてアントワネットが別の衣装になって出てくるなど、意表を突く演出です。
小池一流のおもてなし精神全開でした。
ちなみに、この公演のナウオンステージで、専科に移籍する星条海斗がその心境を語っているのを横で聞いていた愛希が、ついホロリとする姿もよかったですね。さらに好感度アップです。(笑)
星条海斗が移籍について語っていると、
思わず涙ぐむ愛希↓
その星条海斗の立ち姿、ド迫力でした。専科にとどまってくれてよかったです。
今回注目していたのは役代わりのオランプ。今回は観たかった早乙女わかばでしたが、「第二章」で観て期待しすぎだったのか、よくやってたものの、それほど海乃美月との差は感じられず、逆に海乃の健闘ぶりがわかった感じでした。
出番が多くておいしい役ですが、脚本としてはロナンに対する愛が物足りないですね。
なんといっても大抜擢がフェルゼンの暁千星。
童顔ですが、歌も聴かせるし、立ち姿など堂々としていて大したものです。
脇役ながら味のある演技で好感が持てたのが、国務大臣ジャック・ネッケル役の光月るう。当時の新興ブルジョワジーを代表する銀行家として、国王の圧政を諌める姿を好演していて印象に残りました。過不足なく演じていて、その程の良さでかえって目立っていました。
国王ルイ16世の美城れんが、ギロチンのミニチュアを見て悦に入っているところは何度見てもかわいらしいです。↓
今回に限らず、この人が出てくるとなぜかホッとしたり。(笑)
ロベスピエールの珠城りょうは、華奢な男役の多い月組では、押し出しの良さで目立ちますね。
そして小柄ですが、美弥るりかがどこまでも腹黒い悪人で、しかも一際目立つ毒のある美貌とのコントラストが魅力的です。この人も女役になったらすごいことになるかも。
逆に目立たなかったのが沙央くらま。初回の観劇ではなかなか存在に気付かず、しばらく探してやっとわかったほど。今回もよくチェックしましたが、役柄も大きくないのでやっぱり地味でした。
地味といえばカミーユ・デムーランの凪七瑠海も歌で頑張っていましたが、やはりあまりし甲斐のない役でした。
最後にロナンの龍真咲です。(最後かい!)
今回の主役は、ストーリー的には引っ張る役ではなく、革命をめぐる群像の一人という位置づけ。あくまでも、主題である、貴族でも庶民でもひとつの命の価値は同じというテーマに沿った存在になっています。
だからオランプともそれほどの熱愛とはならず、最後は先頭に立って銃弾に倒れるというはかない役です。父の無念も晴らせなかったし。
ただ今回二回目を観て、やはりこの人の台詞や歌は苦手でしたね。
どの台詞でも言葉に感情が乗ってなくて「心ここに非ず」みたいな感じ(あくまで個人の感想です)。さらにいつも気になるのが息継ぎ。歌も頑張っていますが、発声が好みではないので、ちょっとなあと思いました。でも今回、プログラムは買いました。(笑)
というわけで、最後が少々ネガティブな感想になりましたが、作品としては久々の大作で、曲も良く、見ごたえ・聞きごたえ大アリで、お得感満載でした。二度観て正解でした。
さて次は「王家‥」です。期待していますが、何度もリピートした初演を超える出来になっているか、楽しみです。
あ、その前に6月6日に観た「海の夫人」を早く書かないと! ^^;