2月某日、NHKなどでも宣伝している「ホドラー展」を観るため、兵庫県立美術館に出かけました。
平日の木曜日でしたが、高速道路は超空いていて、1時間で到着。
会場は立錐の余地のない超満員!なわけなくて、珍しく少なめな観客。車椅子での鑑賞には願ってもないことですが、チラっと不安も。(笑)
館内で記念撮影↓
今回は鑑賞に集中できるようにヘッドホン・ガイドは借りませんでした。ヨメさんは借りたそうでしたが、あえて気付かないフリ。(笑)
余談ですが、あのヘッドホンはどれも使い勝手が悪いですね。絵の前に立ったら自動的に音声が流れるようにしたらいいのにといつも思います。操作に気を取られて集中出来なくなるのが嫌ですね。
今回の展示会場は7つのセクションに分かれています。最初は「光のほうへ-初期の風景画」。
↓こんな絵が架けられています。
あと《インターラーケンの朝》とかも平凡ですがいい感じでした。
ところで今回も、展覧会に行こうと言い出したのはヨメさんです。
彼女はNHKの「日曜美術館」をいつも見ているので知っていたようですが、私はその時間帯は夕食の後片付けや風呂の準備で忙しくて見られず。なので、ホドラーなる画家の作品は全く知りませんでした。
ただその番組で、スイスを代表する画家とかの紹介がちらっと聞こえたので、2011年に観たあのセガンティーニみたいな画家かな程度に思っていました。
で、最初のセクションではそういう風景画もあったりしましたが、次の「暗鬱な世紀末?-象徴主義者の自覚」では一転して《死した農民》とか《病み上がりの労働者》などの暗い題材へと変化。
別にそういうモチーフでもいいのですが、なんか画風が私にはあわないなと思い始めました。描き方がどうも手抜きな感じ(殴)で気になります。ええ、単なる好みの問題なのですが、その好みが、実は私にとって決定的。(笑)
そういう違和感を抱きながら次のセクションの「リズムの絵画へ― 踊る身体、動く感情」に移動。
なにしろリズムの絵画!そして 踊る身体、動く感情ですからね。期待しながら絵に向かいました。
そして冒頭の展示は《オイリュトミー》↓
男たちがみんなうなだれて歩いています。葬送の列みたいです。(殴)
ちなみにオイリュトミーとは「良きリズム」だそうですが、よくわからなかったですね。鑑賞眼ナシですね。
でも次の《感情 III》はちょっと動きがあるかな。
でも顔をそむけながらなにかから逃げていくようで、あまり良さがわかりません。
そして《夕べの休息》↓
踊る身体とか動く感情とは対極の絵だと思って観ていました。
唯一テーマの意味が伝わってきたのが《恍惚とした女》↓
宣伝でも使われていますが、これだけは踊っていますね。モデルは画家の愛人でモデルを務めたヴァランティーヌ・ゴデ=ダレルでしょうね。
次は「変幻するアルプス ― 風景の抽象化」というコーナー。
《ミューレンからみたユングフラウ》です。↓
荒々しいタッチで、インパクトがあります。画家はユングフラウやシュトックホルン山群、レマン湖といったアルプスの風景を繰り返し描いていますが、みんないわゆる風景画とは異なって変わった絵が多いです。どれもユニークですが、も一つピンとこないです。
で、そんな乗れない気分のまま「リズムの空間化 ― 壁画装飾プロジェクト」で《木を伐る人》とかを観てから、「無限へのまなざし ― 終わらないリズムの夢」と回って、最後は「終わりのとき ― 晩年の作品群」。
ここでヴァランティーヌ・ゴデ=ダレルの癌発症後の肖像の習作や、死後の痩せ衰えた姿の絵を観せられてとどめを刺されました。(笑)
自分の子までもうけさせながら、冷徹な観察眼で突き放したように描く一連の絵にはちょっとついていけない感じでした。
画家とはそんなものだよと言われるかもしれませんが、私はダメですね。
観ながらちょっと小野小町の九相図を連想したり。まあそこまでグロではありませんが。
ホドラーは装飾画家からスタートしたとのことで、それが終生画風にあらわれていますが、彼のいう「パラレリズム」の原理とか、よくわかりませんでした。絵は理屈で描くものではないと思いますが、浅学菲才の私が分らないだけかもしれません。
観終わってから、阪神・淡路大震災から20年の節目となる日を含むこの期間中開催されている↓の展覧会を観ました。
震災をテーマに、コレクションを軸に借用作品も交えて展示されていて、
第1部 自然、その脅威と美[常設展示室6]
第2部 今、振りかえる-1.17から[常設展示室1・2・3]
第3部 10年、20年、そしてそれから-米田知子[常設展示室4]
という三部構成になっていました。
とくに第1部では、震災発生当時無防備に展示されていたコレクションがどのような被害にあったのか、その修復と展示方法の改善手法などがよくわかって興味深かったです。
常設展示も口直しに最適で(殴)、ホッコリした気分になっていつものカフェへ。
私はコレ↓
まあ値段相応で納得。
でもヨメさんのコレはちょっと落ちている感じ↓
まあ今回のホドラー展、混雑も他の展覧会ほどではなく観やすかったですが、知人には勧めなかったです。でも個人的な感想で、あくまで好みの話なので、今後展覧会に行かれる予定の方はぜひお出かけください。
ヨメさんは「変わっていて面白かった」と言っていました。(笑)
さて、いよいよ星組のサヨナラ公演観劇です。どうなりますやら。
平日の木曜日でしたが、高速道路は超空いていて、1時間で到着。
会場は立錐の余地のない超満員!なわけなくて、珍しく少なめな観客。車椅子での鑑賞には願ってもないことですが、チラっと不安も。(笑)
館内で記念撮影↓
今回は鑑賞に集中できるようにヘッドホン・ガイドは借りませんでした。ヨメさんは借りたそうでしたが、あえて気付かないフリ。(笑)
余談ですが、あのヘッドホンはどれも使い勝手が悪いですね。絵の前に立ったら自動的に音声が流れるようにしたらいいのにといつも思います。操作に気を取られて集中出来なくなるのが嫌ですね。
今回の展示会場は7つのセクションに分かれています。最初は「光のほうへ-初期の風景画」。
↓こんな絵が架けられています。
あと《インターラーケンの朝》とかも平凡ですがいい感じでした。
ところで今回も、展覧会に行こうと言い出したのはヨメさんです。
彼女はNHKの「日曜美術館」をいつも見ているので知っていたようですが、私はその時間帯は夕食の後片付けや風呂の準備で忙しくて見られず。なので、ホドラーなる画家の作品は全く知りませんでした。
ただその番組で、スイスを代表する画家とかの紹介がちらっと聞こえたので、2011年に観たあのセガンティーニみたいな画家かな程度に思っていました。
で、最初のセクションではそういう風景画もあったりしましたが、次の「暗鬱な世紀末?-象徴主義者の自覚」では一転して《死した農民》とか《病み上がりの労働者》などの暗い題材へと変化。
別にそういうモチーフでもいいのですが、なんか画風が私にはあわないなと思い始めました。描き方がどうも手抜きな感じ(殴)で気になります。ええ、単なる好みの問題なのですが、その好みが、実は私にとって決定的。(笑)
そういう違和感を抱きながら次のセクションの「リズムの絵画へ― 踊る身体、動く感情」に移動。
なにしろリズムの絵画!そして 踊る身体、動く感情ですからね。期待しながら絵に向かいました。
そして冒頭の展示は《オイリュトミー》↓
男たちがみんなうなだれて歩いています。葬送の列みたいです。(殴)
ちなみにオイリュトミーとは「良きリズム」だそうですが、よくわからなかったですね。鑑賞眼ナシですね。
でも次の《感情 III》はちょっと動きがあるかな。
でも顔をそむけながらなにかから逃げていくようで、あまり良さがわかりません。
そして《夕べの休息》↓
踊る身体とか動く感情とは対極の絵だと思って観ていました。
唯一テーマの意味が伝わってきたのが《恍惚とした女》↓
宣伝でも使われていますが、これだけは踊っていますね。モデルは画家の愛人でモデルを務めたヴァランティーヌ・ゴデ=ダレルでしょうね。
次は「変幻するアルプス ― 風景の抽象化」というコーナー。
《ミューレンからみたユングフラウ》です。↓
荒々しいタッチで、インパクトがあります。画家はユングフラウやシュトックホルン山群、レマン湖といったアルプスの風景を繰り返し描いていますが、みんないわゆる風景画とは異なって変わった絵が多いです。どれもユニークですが、も一つピンとこないです。
で、そんな乗れない気分のまま「リズムの空間化 ― 壁画装飾プロジェクト」で《木を伐る人》とかを観てから、「無限へのまなざし ― 終わらないリズムの夢」と回って、最後は「終わりのとき ― 晩年の作品群」。
ここでヴァランティーヌ・ゴデ=ダレルの癌発症後の肖像の習作や、死後の痩せ衰えた姿の絵を観せられてとどめを刺されました。(笑)
自分の子までもうけさせながら、冷徹な観察眼で突き放したように描く一連の絵にはちょっとついていけない感じでした。
画家とはそんなものだよと言われるかもしれませんが、私はダメですね。
観ながらちょっと小野小町の九相図を連想したり。まあそこまでグロではありませんが。
ホドラーは装飾画家からスタートしたとのことで、それが終生画風にあらわれていますが、彼のいう「パラレリズム」の原理とか、よくわかりませんでした。絵は理屈で描くものではないと思いますが、浅学菲才の私が分らないだけかもしれません。
観終わってから、阪神・淡路大震災から20年の節目となる日を含むこの期間中開催されている↓の展覧会を観ました。
震災をテーマに、コレクションを軸に借用作品も交えて展示されていて、
第1部 自然、その脅威と美[常設展示室6]
第2部 今、振りかえる-1.17から[常設展示室1・2・3]
第3部 10年、20年、そしてそれから-米田知子[常設展示室4]
という三部構成になっていました。
とくに第1部では、震災発生当時無防備に展示されていたコレクションがどのような被害にあったのか、その修復と展示方法の改善手法などがよくわかって興味深かったです。
常設展示も口直しに最適で(殴)、ホッコリした気分になっていつものカフェへ。
私はコレ↓
まあ値段相応で納得。
でもヨメさんのコレはちょっと落ちている感じ↓
まあ今回のホドラー展、混雑も他の展覧会ほどではなく観やすかったですが、知人には勧めなかったです。でも個人的な感想で、あくまで好みの話なので、今後展覧会に行かれる予定の方はぜひお出かけください。
ヨメさんは「変わっていて面白かった」と言っていました。(笑)
さて、いよいよ星組のサヨナラ公演観劇です。どうなりますやら。