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冷蔵庫でカスピ海ヨーグルトを作ろう

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喉元過ぎれば‥というとおり、冬には夏の暑さが恋しくなって、夏になると冬の寒さが気持ちも引き締まっていいなあと思ったり。でもやはり日本はなんといっても春と秋が暮らしやすいですね。ただ年々温暖化のせいか、春と秋が短くなっているような気がします。

幸い今年は、基本的には去年のような記録的な猛暑ではなく、我が家でエアコンをつけなければならなかったのは4日だけでした。

その夏の高い気温がメリットになるのが、カスピ海ヨーグルト作り。
気温の低い秋から冬、春の間はカスピメーカー(カスピ海ヨーグルト製造機です)でヨーグルト作りしていますが、夏になるとこれが不要。
容器に牛乳とヨーグルトの種を入れて部屋の隅に置いておくだけでヨーグルトができます。

(ヨーグルト作りの経過についての記事はココで)

カスピ海ヨーグルトの発酵に適した温度は20~30℃とされています。他のヨーグルトに比べてかなり低いです。
ですが、実用上は27~30℃前後ですね。カスピメーカーの設定温度は27℃になっています。
ただ私の経験ではもう少し高い29℃ぐらいが一番いいみたいで、しっかり発酵したヨーグルトができます。でも30℃を超えるとカスピ菌が弱って、かわりに雑菌などが増殖しはじめるのでよくないとのこと。

そして今ごろになると、日中でも最高気温が25度前後しか上がらないので、ヨーグルト製造機を使わないと時間がかかって発酵がうまくいきません。
でも、こういう中途半端な気温の範囲だと、カスピメーカーにとっても温度調節が苦手なようで、夏のように室温で自然発酵させたものと比べたらユルイ感じです。

でもこの時期だからこそ使えるワザがあります。カスピメーカーを使わなくても気温の低さを補ってくれるあるモノを利用するのです。
そしてそれはどこの家にもあります。その近くにヨーグルトの容器を置いておけば、勝手にヨーグルトができます。

そのあるものとは?
冷蔵庫です。冷蔵庫でヨーグルトを作る! 何と逆説的で甘美な響きでしょうか(殴)。
でももちろん中に入れるのではありません。庫内温度が27℃もある冷蔵庫だったら壊れています(笑)。

でどうするかというと、冷蔵庫の外、背面の熱を利用します。

最近の新しいタイプではわかりませんが、うちの古~い冷蔵庫だと、夏~初秋にかけて背面付近の温度は常時30℃以上あります。
でも夏場以外では、周囲の気温が低いのでそこまで上がりませんが、今日のように最高気温が25度以上あると、まだ冷蔵庫の近くに置くだけで、カスピ海ヨーグルト(普通のヨーグルトはもっと高い温度が要るので無理です)は作れます。

で、早速作業開始。種菌は10年以上前にフジッコで買った乾燥種菌から作ったものです。

1.まずカスピメーカーの容器に6分目ぐらいの牛乳を入れて、電子レンジで2分間予熱します。


2.次に、冷蔵庫で保管していた種菌を、かき混ぜながら少しずつ牛乳に入れます。清潔なスプーンでまんべんなく溶かしていきます。


3.混じりやすくなるように、事前にティースプーンで瓶の中で種菌をよくかき混ぜて、流動的になるようにします。


4.混ぜ終わったら↓のように牛乳を足して容量調整。足すときもよくかき混ぜます。私は内蓋すれすれまで入れています。



5.冷蔵庫の背面付近に容器を置きます。ステンレスの台で冷えないように、木の板の上に載せます。


6.ダンボールで囲いをします。ただし↓の画像は9月ごろの様子で、今(10月7日)はもっとダンボールを丸く曲げて容器を囲むようにしています。そして上にも保温のためダンボールで覆っています。


7.上からのぞいたら


8.そのまま10時間ぐらい放置したら出来上がり。


9.出来たヨーグルトの一番上の部分を清潔なスプーンでとって、熱湯消毒した清潔な容器に入れて冷蔵庫に保管。次の種菌にします。


というわけでいたって簡単にできます。でももうじき最高気温が25度を下回るとの予報なのでこの方法も難しくなります。

まあもっと気温が下がって、カスピメーカーがしっかり保温するようになるまでのつなぎということですね。

興味がおありの方、今が今年最後のチャンスです。(笑)


さてようやく今週木曜日に月組「パック」観劇です。初演があまりにもよかったので、今回はどうなることやら。



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