岐阜県立現代陶芸美術館で開催されている三島喜美代さんの個展を観てきました。
三島さんについては、以前NHKの日曜美術館でも、陶を素材に使った独創的な創作活動が紹介されたので、ご存じの方も多いと思いますが・・・。
私はほんの2年ぐらい前まで、全く知りませんでした。(恥)
三島さんは1932年に大阪の庶民的な街・十三で生まれ育ち、現在もそこに住居とアトリエを置かれています。 自身が撮られた写真を組み合わせて、十三のアトリエが再現されていました。
アトリエは岐阜県土岐市にもあり、2つのアトリエで制作活動をされています。
私が三島さんのことを初めて知ったのは、三島さんのアトリエのすぐ近くの喫茶店に行くようになってからです。
今回の個展には、その喫茶店のママさん姉妹と、友人Tさん、そして私の4人で行ってきました。
日帰りで大阪から出かけたのですが、本当に行ってよかったです。
圧倒されました。
過去最大の個展ということで、本当に見ごたえがありました。
初期の油絵の作品を初めて見ましたが、どれもが迫力のある完成度の高い力作ばかり。 でもそれに飽き足らず、安住することなく、新しいことに挑戦されて行き、陶を素材にした意欲的な作品を次々に作り出していきました。
そんな彼女の創作の源は、子どもの時からの旺盛な好奇心と、「おもろいことが大好き!」なユーモアのセンスだということです。 以下の作品はすべて陶製です。 うどん打ちからヒントを得て、麺棒で粘土を極限まで薄く延ばし、それにシルクスクリーン技法を使っていろいろな図柄や文字、模様を転写したあと、焼き上げています。 ↓ 荷札も陶製!
漫画雑誌などの作品の大きさに驚かされます。
とても陶製には見えない。
一体どうやって作ったのだろうと考えるのも楽しい。 嬉しいことに、解説文以外の撮影は自由でした!!
最近は、錆びて朽ち果てたブリキ缶などと組み合わせた作品も手掛けられています。
三島さんについて調べてみたら、Wikipediaは英語版だけで日本語版はありませんでした。
日本ではあまり知られていないが、海外では早くから高い評価を得ている三島さんの業績を象徴しています。
私は一度、たまたま喫茶店でお会いしたことがありますが、その作品から想像するのとは全くかけ離れた、小柄で気さくで飾らず、笑顔の素敵な大阪のおばあちゃんでした。
今回のような大規模な個展は、今後しばらく開かれないと思います。
11月26日まで開催されています。 ぜひこの機会にご覧ください。