はるみが出てきました。
私の田舎、伊賀上野から、
ではなくて、近くのスーパーの店頭に。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、デコポンと清見をかけ合わせた品種で、広島県産です。
これが超おいしいんです。
皮が薄くて簡単にむけて、さらに内皮も普通のミカンより薄い感じで、食べやすい。
身ははちきれんばかりのプリプリで、味は最高。柑橘類の中で一番好きです。
4年ぐらい前に、帰宅途中たまたま私が店頭で見つけて、試しに買って帰って、夕食後に食べたら超おいしい。
なので二人で一度に4個も食べてしまって、すぐまた買いに走ったほど。
それから二人のお気に入りになって、でも出回るのが2月下旬からで、3月を過ぎるころにはなくなるので、いつも心待ちにしていました。
でも一昨年1月にFは2度目の脳出血で倒れ、そのまま入院。
はるみを口にすることができないまま、Fは昨年2月に亡くなりました。
今年も2月下旬に、はるみを店頭で見つけて、それからは買い物に行くたびに買っていました。
今も食べながら、初めて食べたときの新鮮な印象を思い出していました。
今日朝、ボランティアに出かける途中の道路わきに、ハクモクレンがもう満開になっているのを見ました。
1週間前に通ったときは、まだつぼみがほころび始めたばかりだったのに、もう満開とは。
今年は春が早いです。
続いてコブシも咲き始めるでしょう。
大和民俗公園に出かけて、思いがけず見事なコブシの木を見つけて、二人で交互に写真を撮ったことも、今となっては懐かしい思い出です。
はかない願いですが、そんなコブシの木の下に、Fとそっくりな人がいて、私が行くのをじっと待ってくれているのではとか、いつも夢想しています。
二人で暮らした48年、楽しい思い出の多いのがうれしかったり、でも重すぎたり。
いろいろなことを思う春です。