まだ「幽霊」のショックが残ったまま(笑)、10月23日にドラマシティで「レティスとラベッジ」を観てきま
した。
ちなみに10月は怒涛の観劇月間で、10月27日は宝塚大劇場で「ケイレブハント」、2日後にはまた兵庫芸文
センターで「雪まろげ」、そして11月5日も同センターで「マーダーバラッド」観劇で、本当に疲れました。
家計への負荷も高いです。^^;
それはさておき、前回と打って変わって「レティスとラベッジ」は満員の盛況でした。
おまけに大千穐楽とあって、アドリブの応酬も楽しめ、大いに盛り上がりました。
でも、これは観終えての話で、もともと私にとって全く気の進まない観劇でした。
ヨメさんは麻実れいさん目当てで早くから観る気満々。いつもなら私も、彼女の舞台はアリですが、なにせ今回
は黒柳徹子さんが主演と聞いたので、気持ちが萎えていました。
というのは、3年前の「兵庫県立美術館 奇跡のクラークコレクション」展で借りた音声ガイドの彼女の声が耳
にこびりついていたからです。(笑)
その時は滑舌が気になって絵画鑑賞どころではなかったので、それからも3年もたった今、到底無理だろうと
思っていました。
ともあれ、当日はいつになく交通量の少ない阪神高速を快調に進んで、シアタードラマにたどり着きました。
そしていよいよ開演時間となりました。
以下、感想です。例によって敬称略で、ネタバレありなので未見の方は要注意です。
(稽古の画像はプログラムから)
ミス・レティス・ドウーフェ(黒柳徹子)は、ロンドンの、ナショナルトラストのプロパ
ティによくあるような歴史的建造物の観光ガイドです。
でも、彼女が語る説明内容が退屈で観光客に受けず、自身も飽き飽きしています。
この、ガイドの場面で、私の予感は現実に。^^;
どこか息が漏れているような(殴)滑舌が気になって気になって、「やっぱり無理やな」と舞台に集中できず。
しかしそこはよくできた脚本で、だんだん滑舌の悪さは気にならなくなってきて(笑)、レティスが説明内容を勝
手に変え、面白おかしく解説する場面になって、俄然面白くなってきました。
舞台で破天荒なガイドに大喜びする観光客たちと、そんな大ウケに気をよくして、ますます脱線していくレティス。
客席も笑いの連続で、私も次第にテンションが上がってきました。
でもレティスの暴走を快く思わない客もいて、歴史保存委員会に苦情が寄せられるようになり、委員会のミス・
ロッテ・シェーン(麻実れい)が観光客に紛れて調査に現れ、レティスを詰問します。
この麻実れいの登場シーンがさっそうとしていて、しかもキレのあるさわやかな台詞で、「やっぱり舞台はこう
でなくては」と一人で納得。(笑)
やがてロッテは、レティスを呼び出して、クビを宣告します。でもその後、ロッテは意外にも意気消沈するレティ
スの家を訪れ、話し合ううちにお互いに共通するものを見出して二人は意気投合。
大喜びのレティスは、とっておきのハーブ酒・クワッフを取り出し、二人は乾杯します。
ところが6週間後、レティスはロッテを殺害しようとした容疑で告発されて、話は暗転。
二人の間に何があったのか、弁護士のバードルフ(団時朗)が登場し、やがて真相があきらかに
なっていく‥、という展開でした。
やはりこれまで何度も上演されているだけに、面白さ満載で、よくできた脚本でした。それに加えて、大千穐楽で
黒柳徹子もリラックスしたのか、団時朗に太鼓をたたいて歩かせる特訓場面でアドリブ炸裂。(笑)
団時朗に「タン、タタタ、タン」と太鼓をたたかせる仕草をしながら歩く練習を何度もやらせてから、「あなた、
京都出身でしょ、京都弁しゃべりなさいよ」とか、自分も関西弁で漫才よろしく突っ込みを入れたりで、さすがの
団時朗もいじられっぱなしでタジタジ。
団時朗が長身をかがめながら黒柳徹子のアドリブに応える姿と、黒柳徹子のコメディエンヌぶり全開で客席はもう
大爆笑。
そして、そんな二人のやり取りを、舞台後方に腰かけて、ほほ笑みながらやさしく見守る麻実れいの姿も、普段の
舞台では見られない光景でした。
そして最後のカーテンコールとなって、客席は全員総立ちの拍手。私ももう滑舌はきれいさっぱり忘れて、それに
加わっていました。
本当に黒柳徹子の演劇センスは大したものでした。初演と前回の舞台が観たかったです。
私が彼女の名前を初めて知ったのは、NHKのラジオ番組「一丁目一番地」の「さえこ」さんから。
毎回さわやかなセリフを聞いて、子供心に淡い憧れのような感情を抱き続けていたのですが、後年テレビで初めて
お顔を拝見して、そんな思いは一瞬で消え去りました。(笑)
でも今回の初めての観劇で、私が知らなかった、役者としての豊かな才能を目の当たりに出来て、本当によかった
です。
というわけで、次は「ケイレブハント」。まだまだ忙しいです。
した。
ちなみに10月は怒涛の観劇月間で、10月27日は宝塚大劇場で「ケイレブハント」、2日後にはまた兵庫芸文
センターで「雪まろげ」、そして11月5日も同センターで「マーダーバラッド」観劇で、本当に疲れました。
家計への負荷も高いです。^^;
それはさておき、前回と打って変わって「レティスとラベッジ」は満員の盛況でした。
おまけに大千穐楽とあって、アドリブの応酬も楽しめ、大いに盛り上がりました。
でも、これは観終えての話で、もともと私にとって全く気の進まない観劇でした。
ヨメさんは麻実れいさん目当てで早くから観る気満々。いつもなら私も、彼女の舞台はアリですが、なにせ今回
は黒柳徹子さんが主演と聞いたので、気持ちが萎えていました。
というのは、3年前の「兵庫県立美術館 奇跡のクラークコレクション」展で借りた音声ガイドの彼女の声が耳
にこびりついていたからです。(笑)
その時は滑舌が気になって絵画鑑賞どころではなかったので、それからも3年もたった今、到底無理だろうと
思っていました。
ともあれ、当日はいつになく交通量の少ない阪神高速を快調に進んで、シアタードラマにたどり着きました。
そしていよいよ開演時間となりました。
以下、感想です。例によって敬称略で、ネタバレありなので未見の方は要注意です。
(稽古の画像はプログラムから)
ミス・レティス・ドウーフェ(黒柳徹子)は、ロンドンの、ナショナルトラストのプロパ
ティによくあるような歴史的建造物の観光ガイドです。
でも、彼女が語る説明内容が退屈で観光客に受けず、自身も飽き飽きしています。
この、ガイドの場面で、私の予感は現実に。^^;
どこか息が漏れているような(殴)滑舌が気になって気になって、「やっぱり無理やな」と舞台に集中できず。
しかしそこはよくできた脚本で、だんだん滑舌の悪さは気にならなくなってきて(笑)、レティスが説明内容を勝
手に変え、面白おかしく解説する場面になって、俄然面白くなってきました。
舞台で破天荒なガイドに大喜びする観光客たちと、そんな大ウケに気をよくして、ますます脱線していくレティス。
客席も笑いの連続で、私も次第にテンションが上がってきました。
でもレティスの暴走を快く思わない客もいて、歴史保存委員会に苦情が寄せられるようになり、委員会のミス・
ロッテ・シェーン(麻実れい)が観光客に紛れて調査に現れ、レティスを詰問します。
この麻実れいの登場シーンがさっそうとしていて、しかもキレのあるさわやかな台詞で、「やっぱり舞台はこう
でなくては」と一人で納得。(笑)
やがてロッテは、レティスを呼び出して、クビを宣告します。でもその後、ロッテは意外にも意気消沈するレティ
スの家を訪れ、話し合ううちにお互いに共通するものを見出して二人は意気投合。
大喜びのレティスは、とっておきのハーブ酒・クワッフを取り出し、二人は乾杯します。
ところが6週間後、レティスはロッテを殺害しようとした容疑で告発されて、話は暗転。
二人の間に何があったのか、弁護士のバードルフ(団時朗)が登場し、やがて真相があきらかに
なっていく‥、という展開でした。
やはりこれまで何度も上演されているだけに、面白さ満載で、よくできた脚本でした。それに加えて、大千穐楽で
黒柳徹子もリラックスしたのか、団時朗に太鼓をたたいて歩かせる特訓場面でアドリブ炸裂。(笑)
団時朗に「タン、タタタ、タン」と太鼓をたたかせる仕草をしながら歩く練習を何度もやらせてから、「あなた、
京都出身でしょ、京都弁しゃべりなさいよ」とか、自分も関西弁で漫才よろしく突っ込みを入れたりで、さすがの
団時朗もいじられっぱなしでタジタジ。
団時朗が長身をかがめながら黒柳徹子のアドリブに応える姿と、黒柳徹子のコメディエンヌぶり全開で客席はもう
大爆笑。
そして、そんな二人のやり取りを、舞台後方に腰かけて、ほほ笑みながらやさしく見守る麻実れいの姿も、普段の
舞台では見られない光景でした。
そして最後のカーテンコールとなって、客席は全員総立ちの拍手。私ももう滑舌はきれいさっぱり忘れて、それに
加わっていました。
本当に黒柳徹子の演劇センスは大したものでした。初演と前回の舞台が観たかったです。
私が彼女の名前を初めて知ったのは、NHKのラジオ番組「一丁目一番地」の「さえこ」さんから。
毎回さわやかなセリフを聞いて、子供心に淡い憧れのような感情を抱き続けていたのですが、後年テレビで初めて
お顔を拝見して、そんな思いは一瞬で消え去りました。(笑)
でも今回の初めての観劇で、私が知らなかった、役者としての豊かな才能を目の当たりに出来て、本当によかった
です。
というわけで、次は「ケイレブハント」。まだまだ忙しいです。