初めて買ったパソコンは、NECのPC-9801VX(以下、98に略です)でした。
1988年ぐらいだったかな。
それが私のコンピューター事はじめ、かと思っていたが。
よく考えたら、その前にシャープのポケコン・PC-1500があった。
買ったのは98の少し前、1986年ぐらい。(ホントに忘れてます)
98は、PC本体にCRTのモニターとキーボードという構成で、いかにもパソコン然としていますが、シャープのPC-1500は電卓そのもの。 はるかにショボいです。
(Wikipediaより 本体の左がオプションのプロッタープリンターです)
当時よく流行っていた関数電卓にBASICを載せました、みたいな製品で、チマチマと小さなボタンを押してプログラムの入力をしていました。 配置はパソコンのキーボードに倣っていました。
液晶は、か細い一行表示。(^^;)
プログラムのチェックは、一行ずつスクロールして確認するしかなかった。
それでも、初めて手にしたときはワクワクでした。これで百人力だと。
何に使ったかというと、給与計算。
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当時私は、特別地方公共団体・地方開発事業団勤務でした。
複数の市域をまたがる広いエリアの開発事業を行う、有期限のプロジェクトチームみたいなものです。
配属されたのは、庶務全般を担当する部署でした。
企業会計の処理も業務範囲です。
しかし、簿記なんて全く未知未踏の世界でした。
今のように便利な財務会計システムがあるわけではなく、ただもう電卓片手に記帳する日々です。
泥縄式に簿記の本を買ってきたりして、合わないな~💦とか四苦八苦しながら財務諸表を作っていました。
それに加えて、職員の給与計算もすべて手計算で処理です。
なんとか煩雑な給与事務だけでも機械化が出来ないものかと考えていたときに、何かでPC-1500の発売ニュースを目にして、とりあえず年末調整ぐらいできればと、飛びついたのが始まりでした。 怖いもの知らずというか。😅 (参考:下は当時の英語の宣伝チラシです これもWikipediaより)
そして無謀にも、プログラム言語など全く何の知識もないのに、書店でBASICのプログラム集を買い求め、仕事の合間に必死にプログラミング。 もう習うより慣れろ!です。
なんとかサンプル通り打ち込んで、実際のデータを入れて動作確認したものの、最初はエラーばかりでした。
デバッグで液晶表示を辿っていてもラチが明かないので、追加購入した専用のプロッタープリンターでリストを出力しては、何度もチェックを繰り返して、ようやく使えるようになりました。
同僚たちから、「電卓で計算したほうが早いんじゃないの」とか冷やかされましたが、出来て本当にうれしかった。
その事業団が、当初の設置目的を終了して解散した年に、予期しなかった手当が支給され、それで念願だった98を買いました。
広々とした画面(14インチですけどね)で、便利なエディタを使って、楽にキーボードでプログラム入力ができるようになって超々うれしかったね~。
ということで、98のことを書くつもりが、その前史のポケコンの話になってしまいました。
なので98については、To be continuedということで。🙇🙇