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Channel: 思いつくままに書いています
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◇ 2冊の日記とICレコーダ ◇

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ちょうど3年前、2018年の1月16日に、連れ合いは二度目の脳内出血に倒れ、病院に緊急搬送されました。   その後療養型病院に転院し、ちょうど一年後の2019年1月16日に院内でインフルエンザに感染。   それがもとで重い肺炎となり、同年2月1日に亡くなりました。   私は毎日、入院から亡くなるまでの13か月の看病記録を、二冊の日記に書き留めていました。     今たまたまそれを手にして、パラパラと読み返していたら、一気にその間のことがよみがえってきて胸が詰まりました。   この二冊と、持参していたノートパソコン、そして声かけに使っていたICレコーダーに、病院での日々、特に最後の二週間、何度も泊まり込んで、夜勤の看護師さんと共に悪戦苦闘した日々の記録と画像が生々しく残されています。     USBファンは、連れ合いが脳内出血により体温調節機能が損なわれ、頻繁に体温が急上昇することが続いたため使っていたものです。   毎日記録していましたが、亡くなる直前の1週間は書く余裕もなくなり、辛うじてなくなる前夜に、泊まり込んだ際のベッドサイドモニターの様子を書き記していました。     でも今はまだ、それらの記録を整理することはできずにいます。   連れ合いに先立たれた寂しさと悲しみは消えることはありませんが、多くの医療スタッフが、人工呼吸器をはじめ、ICUのような機器を駆使して、療養型病院とは思えない手厚い治療をしてくれたことには、今も感謝あるのみです。   こうした闘病生活が、現在のようなコロナ禍の下でだったらと思うと、慄然とします。 毎日の付き添いはおろか、死に目にも会えなかった可能性があります。   改めて、コロナ禍の1日も早い終息を祈るとともに、後手後手の政府の無為無策には怒りを感じずにはいられません。

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