「勝手にガーデニング」でお邪魔している、N家住宅の玄関わきに狸の置物があります。
ご存じ信楽焼のタヌキ。
初めて見た時、ダサ―と思った。(殴)
我が家の真向かいの家にもあったし。
信楽は上野から車で30分程度の距離なので、上野のあちこちにもタヌキがあふれていた。
なので、陳腐というか、こんな趣味にはついていけないなと。
でもね。
行くたびにだんだん親しみが湧いてきて、今ではかわいいなとさえ思うようになってきた。
話し相手のいない一人の作業のときなどは、話しかけてみたり、作業記録の写真にも加えたり。
で先日、その写真を見ていたら。
なんと鼻が欠けてるじゃありませんか!!
飼い主のOさんの話では、2018年の台風で欠けたのかも、とのこと。
何度も現物を見ていたのに、今まで気が付かなかったのが不思議です。
まあ人間の認識ってそんなもんかな。
見ているようで、見ていない。
「狸の置物」と思った瞬間に、ステロタイプな脳内イメージが湧いてきて、注視をストップしたみたいな。
レーニンも言っているでしょ。
「一目見て馬糞とわかるものを、誰がつついたりするものか」って。(ルナチャルスキー著:「回想録『革命のシルエット』」)
あ、ごめんね、タヌ君。馬糞扱いしたりして。
ただの例えです。(例えるな!!)
それで、なんとかエポキシパテなどで鼻を復元してあげようと思って、参考のため画像を漁ってみたら。
古いせいか、似たものがまったく見つからない。
窯元とか、製造時期で千差万別、被っている傘とか、顔色、全体の造形がみんな違うんです。
大体、新しいものはどんどん漫画チックになってきている。
私が子供の時よく眼にしていたのはもっとリアルな狸だった。
そしてN家のタヌ君はその中間みたいな感じ。
ということで、こうなったら各年代の現物が保存展示されているであろう、現地・信楽に行くしかないと。
GR SPORTのドライブにもちょうどいいしね。
通いなれた名阪で上野から丸柱を経て信楽のコースで、えんどう豆の影響がなくなってきたら出かけます。
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