前日の天気予報は大外れ。
アレクサに聞くと、曇り時々雨。
ガーンです。
やむなくまた家事の一日。
シーツを洗って、二か所のトイレの便座カバーやマットも洗い、家の周りの落ち葉も掃除。
その作業中にある考えが浮かんできました。
きっかけは、今週水曜日に帰宅したとき、目の前をビュッと横切って飛んで行った鳥がいて、よく見たら梅の蜜を吸いに来たメジロでした。
その後家に入り、遺影のある和室に行くと、窓外のキンモクセイにまだメジロがいました。
それで、何も馬見までいかなくても、探せば近くでも鳥がいるのではと。
現に、以前から家にいても、シジュウカラやヤマガラ、ミソサザイのきれいな声はよく聞こえるし(姿は見えないけどね)、最近もイソヒヨドリがベランダに飛んできたり。
それで、少し晴れ間が出てきた午後3時すぎに、住宅地に接した近くの山に行ってみることにしました。
信貴生駒山系南端部の里山です。
でも、いつものデジカメ+双眼鏡を持って門を出たら、信貴山方面の空は雨雲で真っ黒。
逆の南は晴れているので大丈夫だろうと(いつも都合のいいように考える私です)、住宅地の縁の坂道をたどって森に向かいました。
森の入り口に行くと、昔の「ツールド大阪」の名残の案内板が残っていたので安心して(とっくにコースは閉鎖されていますが)、森に足を踏み入れました。
このコースはとっくの昔に閉鎖されました。看板もほとんど撤去されていますが、ここだけ残っていました。
森に近づいたら、いろんな鳥の声が聞こえてきて、期待通りでした。
でも道がねぇ。
最悪。まるでケモノ道。久しく誰も足を踏み入れてないのは明白。
笹に覆われた踏み跡が辛うじて見えますが、行く手の森は直径1メートル以上はあろうかという大木・高木がうっそうと茂っていて薄暗い。
昔の果樹園の名残か、ミカンの木がありました。
振り返った森の反対側には、物置代わりの軽四のトラックなどが朽ち果てていたりして、本当に不気味。
これではいつイノシシが突進してきてもおかしくない。
現に住宅地周辺には何枚も「イノシシ注意」の看板があったりしますからね。
「バードウォッチングの老人、イノシシに襲われて死亡」、みたいな新聞の見出しが浮かんできたりして。(怖)
しかも、内心恐れていた雨も降りだしてきました。傘を持っていないので、あわてて木の下に待避。
よく茂った木の葉のおかげでぬれずに済んだけれど、行く手の道を覆う笹はあっという間に雨露に覆われました。
しばらくしたら小止みになったけど、濡れた笹の葉をかき分けていくのは無理なので、引き返しました。
でも本当に意外でしたね。家から5分ばかりの場所が、まるで太古の昔のような森。
ちょうど万博公園のドイツ館跡周辺のような深い森の雰囲気です。それがもっと荒れたような。
引っ越してきた30年前に、一度ヨメさんと家の周辺を探検したとき通ったことがありますが、そのときの明るい里山といった印象とは様変わりでした。
でも一番期待していた鳥の声は、馬見に劣らずよく聞こえました。
ということで、鳥がいることは間違いないので、晴れたら行ってみる価値、大ありです。
雨がやんで戻る途中、高い電線にツグミが止まっていました。
そしてもう足元には、クサフジが咲いていました。
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