昨日の2月16日、病室に行くと、Fは体を起こされて、鼻チューブから流動食を入れてもらっていました。
でもその姿勢は極端に左に傾いていて、首が直角に左下を向いて、苦しそうに眼を開けていました。
見かねてなんとか枕の位置を調整し、姿勢を起こしてやると、楽になったのか、ウトウトし始めました。
鼻チューブはそれまでの左から右に変えてもらっていました。
しばらく見守っていたら、私も眠くなってきたので、休憩室に行きました。
しばらく休んでからパソコンで日記を書き始めたら、「こんにちは」という思いがけない声。
驚いて顔を上げたら、Fが週二回利用していた訪問マッサージのU先生でした。
直接病室に行ったが、リハビリ中だったのでこちらに来たとのことでした。
U先生とFとはもう10年以上のお付き合いです。
Fは、週二回のマッサージ中に、U先生と宝塚やミュージカルの感想を語り合えるのを楽しみにしていました。
なので私も、もし病院に面会にきてもらえたら、Fにもいい刺激になるのではと淡い期待をしていました。
U先生は、Fが倒れる前日の1月15日にも訪問マッサージに来てくれて、Fの元気な姿を見ていただけに、まさかのFの姿に驚いていました。
その場で入院からの経過などを説明していたら、なんとFがリクライニングの車椅子で休憩室(広いスペースを利用してリハビリにも使用しています)に来たのでびっくり。
担当の男性の理学療法士さん二人がついてくれていて、「今ちょうど熱が下がっていたので、やってみました」とのこと。
急いで傍に行って声をかけ、U先生にも声掛けをお願いしました。
彼女は、
「Fさん、Uです。Uです。Fさん、わかりますか。早く良くなって、また私を呼んでくださいね。ずっと待っていますからね」
とやさしく呼び掛けてくれました。
ただFは、車椅子に乗せられている違和感のほうが強いのか、眼を開けていたものの、あまり反応しませんでした。
その場で理学療法士が血圧を測ってくれましたが、100を切っていて安定していました。
とにかく私は、入院以来初めて、ベッドで横たわっている姿以外のFが見られて大感激でした。
理学療法士さんはしばらくFの様子を慎重に見ていましたが、「今日は初めてなので、このくらいにします」といって、まもなく病室に戻っていきました。
リハビリが終わったのを見計らって二人で病室に戻りました。Fは穏やかな顔をしていました。
またU先生が声をかけてくれました。
今度は、Fも呼びかけにはっきり答えてくれて、眼を開けました。
うれしかったです。
心のこもったFへの呼びかけに私まで癒された思いでした。
帰り際にU先生は、「この病院の近くにも仕事で来るので、またお顔を見に伺います」ともいってくれました。
まだ言葉も出ないし、手足も動かないし、眼で見えているのかどうかも正直わかりません。
でもこの日、私がFに呼びかけているのを見て、理学療法士さんは「Fさんは間違いなくご主人の声には反応していますよ、わかっていますよ」と言ってくれました。
そして、車椅子のリハビリも、これからもっとやっていきますといってくれました。
ありがたかったです。
帰る前にもう一度Fの名前を呼ぶと、はっきり眼を開けてくれました。また、玄関わきの梅が咲いたよと言った時も、眼を大きく開きました。
そのあと、ICレコーダーで音楽や私の声を聞かせていたら、ウトウトし始めました。寝入ったのを見てから、私も帰ることにしました。
なかなか進展が見られず塞ぎがちになっていたのですが、この日ばかりは、まだまだ先と思っていた車椅子体験と、U先生の面会に励まされました。
帰宅して、途中のスーパーで買った小松菜に人参と椎茸、厚揚げを加えて煮物を作り(Fと一緒に作っていた我が家の定番の一つです)、作り置きしてあった具沢山の味噌汁と、同じく粉吹き南瓜、Fがキッチンエールに注文していた冷凍のレンコン饅頭と、レタスとトマト、ハムのサラダで夕食にしました。
久しぶりに気持ちよく食べることができました。
ここ数日の大阪は、寒波の影響もなく暖かい日が続いています。
玄関のプランターでは、Fが通所リハでもらってきたバイモが大きく伸びてきて、庭のコデマリの若葉の芽も顔を出しました。
行きつ戻りつしながらも、季節は間違いなく進んでいるようです。
でもその姿勢は極端に左に傾いていて、首が直角に左下を向いて、苦しそうに眼を開けていました。
見かねてなんとか枕の位置を調整し、姿勢を起こしてやると、楽になったのか、ウトウトし始めました。
鼻チューブはそれまでの左から右に変えてもらっていました。
しばらく見守っていたら、私も眠くなってきたので、休憩室に行きました。
しばらく休んでからパソコンで日記を書き始めたら、「こんにちは」という思いがけない声。
驚いて顔を上げたら、Fが週二回利用していた訪問マッサージのU先生でした。
直接病室に行ったが、リハビリ中だったのでこちらに来たとのことでした。
U先生とFとはもう10年以上のお付き合いです。
Fは、週二回のマッサージ中に、U先生と宝塚やミュージカルの感想を語り合えるのを楽しみにしていました。
なので私も、もし病院に面会にきてもらえたら、Fにもいい刺激になるのではと淡い期待をしていました。
U先生は、Fが倒れる前日の1月15日にも訪問マッサージに来てくれて、Fの元気な姿を見ていただけに、まさかのFの姿に驚いていました。
その場で入院からの経過などを説明していたら、なんとFがリクライニングの車椅子で休憩室(広いスペースを利用してリハビリにも使用しています)に来たのでびっくり。
担当の男性の理学療法士さん二人がついてくれていて、「今ちょうど熱が下がっていたので、やってみました」とのこと。
急いで傍に行って声をかけ、U先生にも声掛けをお願いしました。
彼女は、
「Fさん、Uです。Uです。Fさん、わかりますか。早く良くなって、また私を呼んでくださいね。ずっと待っていますからね」
とやさしく呼び掛けてくれました。
ただFは、車椅子に乗せられている違和感のほうが強いのか、眼を開けていたものの、あまり反応しませんでした。
その場で理学療法士が血圧を測ってくれましたが、100を切っていて安定していました。
とにかく私は、入院以来初めて、ベッドで横たわっている姿以外のFが見られて大感激でした。
理学療法士さんはしばらくFの様子を慎重に見ていましたが、「今日は初めてなので、このくらいにします」といって、まもなく病室に戻っていきました。
リハビリが終わったのを見計らって二人で病室に戻りました。Fは穏やかな顔をしていました。
またU先生が声をかけてくれました。
今度は、Fも呼びかけにはっきり答えてくれて、眼を開けました。
うれしかったです。
心のこもったFへの呼びかけに私まで癒された思いでした。
帰り際にU先生は、「この病院の近くにも仕事で来るので、またお顔を見に伺います」ともいってくれました。
まだ言葉も出ないし、手足も動かないし、眼で見えているのかどうかも正直わかりません。
でもこの日、私がFに呼びかけているのを見て、理学療法士さんは「Fさんは間違いなくご主人の声には反応していますよ、わかっていますよ」と言ってくれました。
そして、車椅子のリハビリも、これからもっとやっていきますといってくれました。
ありがたかったです。
帰る前にもう一度Fの名前を呼ぶと、はっきり眼を開けてくれました。また、玄関わきの梅が咲いたよと言った時も、眼を大きく開きました。
そのあと、ICレコーダーで音楽や私の声を聞かせていたら、ウトウトし始めました。寝入ったのを見てから、私も帰ることにしました。
なかなか進展が見られず塞ぎがちになっていたのですが、この日ばかりは、まだまだ先と思っていた車椅子体験と、U先生の面会に励まされました。
帰宅して、途中のスーパーで買った小松菜に人参と椎茸、厚揚げを加えて煮物を作り(Fと一緒に作っていた我が家の定番の一つです)、作り置きしてあった具沢山の味噌汁と、同じく粉吹き南瓜、Fがキッチンエールに注文していた冷凍のレンコン饅頭と、レタスとトマト、ハムのサラダで夕食にしました。
久しぶりに気持ちよく食べることができました。
ここ数日の大阪は、寒波の影響もなく暖かい日が続いています。
玄関のプランターでは、Fが通所リハでもらってきたバイモが大きく伸びてきて、庭のコデマリの若葉の芽も顔を出しました。
行きつ戻りつしながらも、季節は間違いなく進んでいるようです。