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もう立春も間近ですが‥。

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最近かなり疲れがたまってきています。

なのでこちらの更新も遅れています。m(__)m

ということでこの三日間の話です。


1月31日(水)はかなり焦りました。

午後1時45分に病室へ行くと、Fはこれまで見たことがないほど息が荒く、手や額も驚くほど熱いのでビックリ。

来合わせた看護師さんに尋ねたら、38度後半ですというのでまたまたビックリ。

「解熱剤は?」と聞いても「それは先生のほうで判断されるので‥」と言葉を濁しました。

看護師さんにはこの程度は日常茶飯事でしょうが、私にとってはFはかなり深刻に見えて、心配になりました。

息が荒いのは口の中が乾燥していることもあるのでと、看護師さんはスポンジで口の中をぬぐって湿らせてくれましたが、やはり熱のほうが心配です。

でも看護師さんは、戻ってから担当の先生に私が来ていることを告げてくれたらしく、しばらくして先生が来て、手足がまだ動かないのでなかなかリハビリは進まないこと、点滴はやめて鼻から栄養補給することにしたが、嚥下障害があり飲み込んだりが出来ていないので、また点滴に戻すか検討中で、熱は軽い肺炎をおこしているのかもという説明でした。

よほど「それで解熱剤は?」と聞きたかったのですが言い出せないでいるうちに、先生は出ていきました。

でもすぐ看護師さんが来て、まず熱を計ってくれました。やはりまだ38.7度ありました。

そして解熱剤を注入してくれたので、ホッとしました。

一気に疲れてきて、休憩スペースで休憩。

しばらくしてFのところに戻ると、呼吸も穏やかになり、額や手に触れるとはっきり熱が下がっているのがわかりました。

言ってみるものですが、言わないとしてくれないのでは不安になりますね。

結局今日は、熱で体の負担が大きかったのか、Fは表情も硬く、ほとんど呼びかけに反応しませんでした。最近ずっとそういう状態が続いているので、このまま前より悪くなってしまうのではと心配しながら帰宅しました。


でも2月1日と2日のFは、よく反応してくれました。

でも1日にベッドに行って顔を見たときはドキッとしました。

Fは顔を左に向け、しっかりと眼を見開いて、じっと何かを考えているように見えました。右目の目頭には涙もたまっていました。

それで私は、ひょっとしたらFは自分おかれた今の状況がわかってきて、悲しんで泣いているようにも見えてショックでした。

もし泣いていたなら意識が戻ったということでもあり、喜ぶべきかもしれませんが、両麻痺の状態を知ったら絶望するしかないとすれば、戻らない方がいいのかと、私もわからなくなってきます。

でも、しばらくしたらFは目をつむって、ウトウトしていました。

その後も私が手の指や腕をほぐしながら呼びかけていると、眼を開いてこちらを見てくれました。

顔を認識しているとは言えませんが、デジカメの液晶画面を眼の前にかざして左右に動かすと、眼で追ってくれるので、明暗差のあるものはわかるようでした。

鼻チューブによる流動食での栄養補給も続けていました。

そして2月2日もFは、ICレコーダーで私の声を聞かせると、それまで閉じていた眼をパッと開いて、よく反応してくれました。



私もICレコーダーに録音する呼びかけの内容を変えることにし、それまでの名前をただ連呼するだけのものは止めて、Fがだんだん自身の状態を理解し始める時のことも考えて、新バージョンを追加することにしました。

その新バージョンは、今日は何月何日で、Fはいつどこで倒れて、手術して、それがうまくいって一般病棟に移り、今はどういう状態になっているかを説明し、締めくくりはリハビリで必ずよくなると励ます内容のものです。

これを午前中に録音し、聞かせることにしたのです。

もちろん、まだまだそれをFが理解しているとは思いませんが、聴きながら何かに反応しているのか時々目を開いたりするので、可能性を信じて、これからも聞かせていこうと思います。

あと、私の話ばかりではFも嫌だろうと、それまでの麻実れいや姿月あさとの歌に加えて、よく一緒に聞いていたサラ・ブライトマンの曲もたくさん追加録音しました。

麻実れいの歌では「うたかたの恋」、姿月あさとは激情のホセの歌によく反応してくれるように感じます。


今日は理学療法士からFのリハビリ計画についても説明がありましたが、見せてくれたチェックリストではすべて無反応という評価でガッカリしました。腕や手をさわると眼を開けたり、音や光にも反応しているのに評価はなくて残念でした。

でもリハビリはまだ予備段階で、時間も短いので、やはり私が根気よくいろいろ刺激を与えて働き掛けていくしかありませんね。


今日一番うれしかったのは、今日帰宅して、Fが最も信頼していた通所リハビリのD先生に倒れたことを手紙(とても電話では最後まで話せる自信がなかったので)で報告しようと、D先生の連絡先を探している最中に、当のD先生から電話があったことでした。

偶然とはいえ、名前を聞いた時は、びっくりしました。

D先生は、Fが来なくなったのは、去年11月にFが自宅玄関前で転倒したのが原因とばかり思っていたので、1月16日にまた脳出血を再発したと告げると本当に驚いていました。

実際Fも、転倒の影響はほとんど消えていて、2月にはD先生の施設に行けると楽しみにしていました。

D先生は、多忙にもかかわらず近いうちに必ず病院に行きますといってくれました。

私も自分の判断に自信があるわけではないので、ぜひ感想を聞かせてほしいと依頼したら快諾してくれました。

Fは、利用していた2カ所の通所リハの施設利用者に俳句の投句を呼びかけ、集めた句を掲載した同人紙のようなものを毎週それぞれの施設で発行していましたが、D先生の施設で投句してくれていた利用者のみなさんが、長く休んでいるFのことを親身に心配してくれていることも教えてくれました。

ありがたいことでした。


最近疲れと孤立感で、時々挫けそうになったりする私ですが、こういう話を聞くと明日もまたがんばろうという元気が湧いてきます。



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